強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子です。

知ったかぶり講座、ご参加下さった皆様

ありがとうございました。

新しくお越し下さった方のお話も興味深く

素晴しい方に出会えて嬉しい一日となりました。

 

今回は「北条政子」がテーマでした。

お越し下さった皆様からさまざまな感想を

送って頂いてます。

感じ方というのはその人がどう生きてきたか?によって

違ってきます。

 

ですから、このようにフィードバックを頂けることは

私にはとてもいい刺激になります。

 

次回テーマは『金子みすず」です。お楽しみに。

前で話せるようになる方法|あがり症克服プログラムなら池田弘子

今日は「強い相手に嫌われると潰される」

というテーマです。

 

人と人とは「関係性」が全てであり

この「関係性」を見誤ってしまう人

人生どんなシーンでも地雷を踏んでしまい

知らず知らず水面下で大損をし

チャンスを逃していくというお話を

私は私が主宰するあらゆる会でお伝えしています。

 

イメージしやすいように

実際にご相談にお越しになられたある女性の

体験談をご紹介します。

 

彼女は

「言いたいことが言えない」

「いつも我慢してしまう」

「嫌なことでもへらへら笑ってスルーしてしまう」

「気が弱くて人にノーと言えない」

そんな性格を根本から治したい

とのことでご遠方からお越し下さいました。

 

そしてこのようなお悩みは

実は大変多いお悩みでもあります。

 

表向きは

「自信を持って話したい」だったとしても

深く掘り下げていくと

上に書いたようなことが

根っこにあるわけですね。

 

 

このような方は

共通して同じような傾向があり

「人に嫌われてもいい」

「嫌なことははっきりノーと言おう」

「自分の気持ちに正直に断ろう」

といったようなアドバイスを真に受けがち、です。

 

真に受けがち

ということは

それは間違っている

ということです。

 

嫌なことを嫌と言う

ノーときっぱり拒絶する

これができるようになれば

人生は好転するのでしょうか?

 

 

考えて下さい。

 

 

私たちは人の中で生きています。

 

 

いつなんどきでも

自分の気持ちに正直に

嫌なものは嫌

きっぱり拒絶するんだ

不快なことは不快だと口にする

ということを

やってしまっていると

その人はどうなるでしょう?

 

 

今、自分にとって仕事上

大事な人であり

自分より目上の人であり

さらに自分に対して何かしらの利益を与えて

くれている人に対して

嫌なものは嫌

きっぱり拒絶するんだ

不快なことは不快だと口にする

ということをやっているとどうでしょう?

 

職を失うかもしれません。

昇進を失うかもしれません。

顧客でなくなるかもしれません。

夫婦であれば離婚されるかもしれません。

友人であれば「付き合わない」とされるかもしれません。

 

嫌だ

ノーという相手が

自分にとって利益を与えてくれているお客様だったり

自分の給料のさじ加減を支配している上司だったり

一緒に楽しく飲んだり遊びに行ったりする友人だったり

彼氏だったり

彼女だったり

夫だったり妻だったり

いろいろな関係性があります。

 

 

そんな相手のご機嫌を損ねた場合には

相手から得られるはずだったものが

失われることは

覚悟をしなくてはいけません。

 

 

上司に反発していくなら

昇進や昇給は失われることは

覚悟しなくてはいけません。

 

 

お客様にノーと言う時は

そのお客様から得られるはずだった利益

そしてそのお客様から派生する評判を

失われることは

覚悟しなくてはいけません。

 

 

友人を不快にさせた時

友人に嫌という時は

その友人から得られるべきだった

一緒に過ごす楽しい時間

その友人から繋がる人間関係が

失われることは

覚悟しなくてはいけません。

 

 

私のところによくあるご相談です。

「うちの同じフロアにいる上司が無能過ぎて

腹が立つんです。

あまりに無能なので上司と論争して

その結果、会社に居づらくなって

会社を辞めてしまいました。

でも、私は間違っていませんよね?

先生はどう思いますか?」

というもの、です。

これは本当に多い!

男女問わず、です。

 

私はこう答えます。

「あなたは間違っていませんよ」

と。

 

すると彼女はこう言います

「じゃあ会社や上司が

私を居づらくして退職にまで追いやったのは

間違いですよね?」

と。

 

私はこう言います。

「そうね、間違ってますね」

と。

 

だけどここでおしまいです。

 

彼女の本音はこうです。

 

「私は間違っていない。

上司が間違っている。

なのに私を退職においやった上司や会社の間違いを

どうにか正してやりたい」

ということです。

 

もうお分かりですね?

 

そう、どうにもならないんです。

 

彼女一人が大損をして

上司や会社は「せいせい」しているわけです。

 

自分の我を通して

すっきりしたけれど

現実は大損をしてしまっているんです。

 

そしてこの習慣は

必ず繰り返します。

 

どこに行っても「我」が出てしまい

関係性を破壊する方向に

向かってしまうんです。

 

 

私たちが生きている世の中には

学校の教科書や

立派な自己啓発本には書いていない

「明文化されていないルール」というものが

存在します。

 

明文化とは

文書などではっきり書き記していること

です。

 

つまり

書いてはいないけれど

そこはわかるでしょう?

察しなさいよ

というもの、です。

 

何が正しくて

何が間違っているのか

何が強くて

何が弱いのか

この「力関係」を見誤ると

「わたし」という人生の戦いに

負け続けます。

 

 

あの人は間違っている

あの人は許せない

あの人が嫌い

ノーと言いたい

そんな気持ちが湧き上がってきた時

深呼吸を2回ほど、して

この言葉を唱えて下さい。

 

「彼我の戦力差」

はどうかな?

 

と。

彼我(ひが)とは相手と自分

のことです。

 

相手と自分の力の差は

どれくらいなのかな?

ということです。

 

戦国時代の武将や

女たちはこの「彼我の戦力差」というものを

常に考えていました。

 

知ったかぶり講座に登場する

女性達は

さまざまなエピソードから

「相手との力関係」をうまくみながら

あっちにつき

こっちにつき

いかにして自分側の武将の命を守るか

ということを本能として

わかっていました。

※だから歴史を学ぶことは

人間関係の最強のスキルとなるんですね(^^)。

 

 

この人に好かれていると

自分にとって

与えられる利益が大きい

そう思ったなら

好かれるように動く

これはいやらしい考えでもなんでもなく

頭がいいふるまい

だということです。

 

 

今は、多く人が

人間関係が行き詰っています。

理由は簡単です。

 

関係性が読めなくなったから、です。

 

関係性が読めなくなると

その場その場の感情だけで

相手を好きになったり

嫌いになったり

くっついたり

離れたり

します。

 

関係性が読めなくなったから

「そこでそれを言ってはおしまいでしょう」

という失言をしてしまう人が

増えてきているんです。

 

 

人生は今この瞬間を生きる視点と

100年生きる視点

両方が必要です。

 

 

100年生きるとした時に

私にとって大事な人間関係を

どうやって構築するか?

関係性をどうやって作るのか?

相手が強い立場で

自分が弱い立場なら

どうやって攻めていけばいいのか?

 

教科書的な回答では

解けない問題が

私たちが生きる世界です。

 

 

その時その時の感情だけで

自分の我を出し

相手が間違っている

私は正しい

だからこの縁を切ってやる

この思考を繰り返していると

10年後には

周囲に大事な人は一人も

いなくなってしまいます。

 

家族でさえ、です。

 

彼我の差

ぜひ、覚えていて下さい。

 

そして

「あ、私、やっちゃってたわ」

と気が付かれた場合は

手のひらを返したよう

頭を切り替えてみてください。

 

昨日まで黒と言ってたのに

今日からは白でいきます

ってのは

いいんです。

間違っていたと思ったら

即座に捨てて

次に行く

これは「瞬時に意識を切り替える」という

技、です。

 

決して

「考えをコロコロ変えるのは

よくないかなあ」なんて思ってはいけません。

 

 

人に嫌われる

人から誘ってもらえなくなる

人に引き上げてもらえなくなる

このことが

自分の人生に与える悪影響は

年を重ねれば重ねるほど

大きくなります。

健康にも直結していきます。

 

次回からの

かわいげ講座

知ったかぶり講座では

「彼我の力関係」について

すぐに活用できるエピソードをお伝えしていきますね。

 

 

追伸 久しぶりに一鶴さんの「おやどり」を頂きました。

美味しいお食事と共通の話題で盛り上がれる仲間との

時間は最高のご馳走です。

美味しくてあんまり噛んでいると歯が痛くなりますね。。。。(笑)。

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。