強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

前回、「ぜひメッセージや

フィードバックを書いてみてくださいね」

と書いて私の送り先アドレスを

お伝えしたところ、

「うわあ!」というほど

たくさんメッセージや感じたことを

送って頂きました。

 

講座を受けて下さっている方からも

頂き、いろいろなご質問もいただきました。

 

ギッシリ書いて下さる方もいらっしゃり

私の脳みそもおかげでフル回転です(笑)。

 

その中で

こんなメッセージを頂きました。

 

彼女はとても熱心に受講して下さっている方で

お伝えしたことを、即、実践、すぐ体験報告をして下さる

スピード感のある女性です。

八方美人のブログを読みました。
なるほどと思いました。
この考え方真似ます!!
実践してみます!!
こんなふうに考えたことはなかって感動しました。

 

まだ、メールは続きます・・・。

八方美人に関しては

いろいろなご質問や意見を頂きますので

次回、書かせて頂きますね。

彼女へのメッセージとして。お楽しみに。

 

この「考え方」を自分の中に取り入れ

実践することができたなら、

実は向かうところ敵なし、です。

 

次回の「八方美人のススメ」お楽しみに。

 

今回はお約束の「3倍の受注をもらったセールスマン」

お話をさせて頂きます。

 

ある官庁を回っている

建設会社の営業マンのお話です。

 

営業先は、県庁の係長。

 

彼はこの人が苦手です。

 

彼に言わせると「嫌な奴」。

 

いつ行ってもネチネチと皮肉を言われます。

 

なかなか注文をもらえない。

 

彼はここに行くのは

とても苦手。

 

でも、どうしても

行かなきゃいけない。

 

行って受注を

もらわなきゃいけない。

 

彼は

「ああ、明日もあそこかあ嫌だなあ」

と思っていました。

 

そうしていると

風邪をこじらせてしまい

喉が痛くてまったく声がでない。

 

声を出そうとすると

ガラガラとかすれた声で

何を言ってるかさっぱり聞き取れないほど。

 

困ったことにこの日は

県庁の係長に会いに行く日。

 

弱った彼は

苦肉の策で

画用紙に大きなマジックで

今日説明する内容を

一目でわかるように

書きました。

 

係長には

「すみません、今日は喉がひどく腫れてしまい

しゃべることができません。

書いて持ってきたので

こちらを見て下さい」

と紙に書いて

頭を下げました。

 

彼は「今日はさっぱりダメだろうな」

まったく期待せず

座って係長の話を聴いていました。

 

すると

驚いたことに

その日は今までの3倍の注文が

出ちゃいました。

 

2時間の話をしたあとに・・・。

 

こういうことって

実はよくあります。

 

県庁の係長は

あと3年で定年退職です。

 

あと2年なので彼はもう

退職金の計算まで終わってる。

 

自分の同期は

彼よりずっと出世している人が多く

自分の人生はもうここで、終わり。

 

毎日の時間は

誰からも重要視されず

なんとなく過ぎていく。

 

この事実が

この係長の「自己重要感」をひどく

引き下げ彼の内面は

苦しくてしょうがないわけです。

 

誰も自分を

「あなたは素晴らしい」と

ほめたたえてくれない

そんな中で係長の自己重要感は

完全につぶれてしまっているわけです。

 

さあ、係長は

どうやってこの自分の内面にある

ひしゃげてしまった自己重要感を

立て直すことができるんだろう?

と、無意識に行動をおこすんです。

 

 

それは

自分より弱い立場にある人。

低い位置にある人に対して

攻撃的になる

ということにより

係長は優越を得て

なんとか自分の自己重要感を

満たそうとするわけです。

 

上に対してはペコペコするけれど

自分より下だ低い位置だと

認識した相手には

やたらとえらそうになったり

攻撃的になる理由は

ここにあります。

 

官庁にいて

ライセンスを下す役人さんたちに

重箱の隅をつつくように

いじめらることがよくあると

きいたことはありませんか?

 

 

その正体は

「劣等感」です。

 

この係長も

自己重要感がひしゃげてひしゃげて

しょうがない毎日を送っていた。

 

功績もなく

地位もお金もない

となると

知識を誇り、声高に

しゃべるしかない。

 

 

今回は

セールスにやってきた彼が

「しゃべれない」

しゃべれない彼は

黙って係長の言うことを

ずっと聴くだけ。

あいづちをうちながらただ、聴くだけ。

 

そこで

係長は

建設に関する知識

材木や資材や流通に至るまで

なまかじりの知識を

知ったかぶって彼にとうとうと話すわけです。

 

今までは

セールスマンというのは

物を売る専門家ですので

素人の言ったことは

ほぼ間違っているから

「お言葉ですが係長」

係長が言ったなまかじりの知識を

訂正したりしていたわけです。

 

訂正されたり

正論で論破されると

係長は自分の自尊心がまた

傷つき気分が悪くてしょうがない。

不快になる。

 

すると

「注文を出さない」という

攻撃によって

セールスマンより

自分の方が優位に立っているということを

するわけです。

 

こうしてセールスマンは

いつもセールスに失敗していました。

 

しかし

今日は目の前のセールスマンは

一切しゃべらない

しゃべらないどころか

自分が話すことを

一切否定せず

あいづちをうって聞いている。

 

 

係長は雑誌やyoutubeで

得た知識を

「俺は裏の裏まで業界の

情報を知り尽くしている」といった具合で

声高らかに

とうとうと

しゃべり続けます。

 

なまはんかの知識をどっかんと

打ち上げ

気分良く2時間ぶっ通しで

しゃべり続ました。

 

セールスマンは

声が出ずしゃべれないもんだから

2時間相槌を打って

ただ聴き続けました。

 

 

2時間たっぷりしゃべり尽くし

すっかり舞い上がった係長は

この日なんと3倍の注文を

彼に出しました。

 

彼は

一言も

しゃべっていません。

 

営業していません。

 

 

こういうことって

実は本当によくあります。

 

 

自分が気分よく

しゃべれた~って時は

まず相手は不機嫌です。

 

 

話し上手で

話題が豊富

と自慢気に話す人の多くは

「相手が聴いてくれている」

という事実を知りません。

 

 

自分が気分よくしゃべってしまった時は

まず失敗です。

 

私の講座にお越し下さっている

素晴しい動画を作製される男性がいます。

 

彼のすごい能力は

相手からとてつもなく

いいコメントや表情を

引き出させる力を持っている

ということです。

 

どんな能力だと

思いますか?

 

それは

徹底的に聴く

傾聴する

という才能です。

 

はあ、

なるほど

ほお

言葉は少なく

目で

表情で

うなずきで

リアクションで

相手を

気持ちよくしゃべらせ

「あれ?私こんなことまで

しゃべっちゃった」

というところまで

引き出します。

 

1時間たっぷり

気分よく自分のことを

しゃべりつくせた相手は

彼のことを好きになります。

 

彼は決してその場で

自分の知識を

しゃべったり

自分のことをしゃべったり

しません。

 

たった一点に焦点を当てて

聴いているんです。

 

それは

「目の前の相手の

自己重要感を徹底的に引き上げる」

という一点に集中し

聴いているんです。

 

これは

とても高度なコミュニケーション能力です。

 

 

もしあなたが

自分には魅力がないから

自分には自信がないから

自分には知識がないから

セールスは向いていない

と思うなら

それは間違いです。

 

 

もしあなたが

ハンサムで

頭脳も優秀

または美人で

スタイルもよく知識もあるなら

それは危険です

と私はお伝えします。

 

 

それは

自分にとっては「魅力」であっても

対、お金を頂く相手から見れば

逆の効果を発している場合

非常に多いんです。

 

美人だから

逆に足を引っ張られる

ということがあります。

 

優秀だから

やっかまれ

別の人に仕事をもっていかれる

ということが

あります。

 

 

大事なことは

相手はどうなのか?

を知ることです。

見抜くことです。

 

 

相手が欲しがっているものは

何なのか?

相手が枯渇して耐えがたいほど

満たされたがっている欲求は

何なのか?

 

それを知ることです。

 

 

私たちは感情でモノを買って

感情で人を好きになったり嫌いになったり

しています。

 

感情で選択し

あとから理屈で

正当化します。

 

その感情は

快か

不快か

どちらか、です。

 

相手にとって「快」であれば

うまくいきます。

相手にとって「不快」であれば

その上にどんな正論を乗っけても

通りません。

 

 

さあ、勉強しましょう。

 

出会った人を

次々と

自分の味方につけてしまう

自分の協力者にしてしまう

その秘密は

「相手の自己重要感を徹底的に

持ち上げる」

ということです。

 

 

あなたの周りにもいませんか?

 

 

上手だなあと思う人が。

よく観察してみてください。

しゃべっている言葉が違うはずです。

表情が違うはずです。

 

 

まずは観察し真似る

それがスピードラーニングです。

 

頭で考えて

知識で知るより

実際にやっている人を観察し

自分の中に取りこむ

技を盗む。

 

 

あなたと話をしていて

相手が気分よく自分の話をしはじめ

できれば自慢話をしはじめ

話がとまらなくなったなら

相手にとってあなたの存在は「快」です。

 

これが逆なら

相手にとってあなたの存在は「不快」です。

 

 

誰かの自慢話というのは

聴いていて気分が悪いものですよね。

しかし、知っておいて下さい。

 

本当に自分が自信に満ちている時には

人は自慢をすることはありません。

逆です。

隠しておく。

 

心にぬぐいがたい劣等感がある時

私たちは他人に向かって

自慢をするのです。

 

自分が人より劣っているのではないか?

自分は見下げられているのではないか?

と劣等感を抱えている時

苦しくてしょうがないから

誰かをつかまえて

自分の自慢話をするんです。

 

 

堂々と自信をもって

知識をたくさん用意して

プレゼンしたのに

なぜか営業がうまくいかない

こういうお悩みはたくさん頂きます。

 

 

それは

人間というものを

知らないから、です。

 

さあ、ご一緒に勉強しましょう。

 

歴史の中の人物を学ぶことは

人間の感情を学ぶことです。

感情は1000年前も変わっていません。

 

 

人の感情を知らず

「自分の我」を通してばかりいると

いずれ周囲は「敵ばかり」です。

 

次回は「八方美人のススメ」

お送りします。

 

 

引き続き

メッセージお待ちしておりますね(^^)!

ikeda@boseigata.com

 

 

さあ、次回の知ったかぶり講座

2023年3月19日(日)です。

お楽しみに。

 

誰も知らない人を惹きつける本当の方法(全5回)

↑とにかく今すぐ「あの人」を自分へ惹きつけたいあなたはぜひご登録くださいね。

 

強みを引き出す話し方 7つの法則【無料メール講座(動画付き)】

ぜひ、ご登録下さいね。

 

この7つの法則は

必ず実行できるものばかりなので

ぜひお試しくださいね。

 

第1の法則  セルフイメージ

第2の法則 聴き方のすごい効果

第3の法則 第一印象で好感をもたれる方法

第4の法則 人から好かれる声の作り方

第5の法則 伝わる話の組み立て方

第6の法則 あがり症の克服

第7の法則 魔法の言葉 ほめる口癖

 

あなたが、弱みだと思っていることは

実は「強み」であることはとても多いのです。

あなたの中に眠る強みを引き出し

どんどん世界を広げていって下さいね。

話し方が変わるとあなたはこんな風に変わります。

1、説得力が増します。

2、人に好かれます。

3、笑顔が素敵ですねと言われます。

4、はっきりモノを言える人間になります。

5、断れる人間になります。

6、悩みを相談されやすい人になります。

7、話しかけられやすい雰囲気になります。

8、自信がつきます。

9、信頼してもらえるようになります。

10、自分を好きになり、心から人を好きになることができます。

強みを引き出す話し方7つの法則【無料メール】

人前で話すための話し方|個人レッスンにお越し下さっている方は

香川県、愛媛県、徳島県、高知県、兵庫県、愛知県、福岡県、山口県からお越しの方が多いです。

Follow me!

The following two tabs change content below.
愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。