母性型会話術の
池田弘子です。
個人レッスンをお受けする時
お会いした瞬間に
「ああ、何かを打ち明けようと決心されているのだな・・」と
最初にわかる方が、います。
どんな内容かは
わからないけれど
きっと
「言いたい!」
「聞いて欲しい」
ということが
溜まっている状態なのは
わかります。
ご相談に来て下さった彼女のお話は
「どうぞ私の話、紹介して下さって結構です。
むしろ、そうして欲しい」と
彼女の方からおっしゃって下さいました。
彼女は30代半ばです。
最近、4年間お付き合いしていた男性と
お別れをしました。
彼女は結婚したいと、思っていました。
しかし、別れる前の1年くらいは
お互い仕事も忙しく
たまに会っても
2人がスマホを眺めている状態で
会話も、そこまで深い話しにはならず
彼女自身も
自分の肝心なことを何一つ打ち明けていない状態でした。
家族のことや
仕事のこと
悩んでいることや
彼女はいろいろ抱えていたそうですが
彼と会っている時には
そんな話は何ひとつせず
表面的な話しだけだったそうです。
別れるきっかけになったのは
特別ケンカをしたわけではなく
お互い仕事も忙しくという表面的な理由から
会う時間が減っていったことからです。
彼が仕事を辞めて転職することを
決めました。
彼女には事後報告だったそうです。
彼は「これから仕事に集中したいから
ちょっと距離を置きたい」と言われたそうです。
しかも、メールで。
「距離を置きたい」と言われた彼女は
とてもプライドが傷つきました。
彼女は、平気なそぶりで
メールで
「そうだね、私もちょうど仕事が忙しくなった頃なので
距離を置くのがいいかもしれない。
お互い頑張ろう!またいつかね」
なんてことを
返してしまったんだそうです。
彼女は、またしばらくしたら
連絡を取って食事でもしようと
考えていたそうです。
しかし
ショックな出来事は
この後すぐ、起こりました。
彼が中学時代の同級生と
まもなく結婚するらしい、と
きいたのです。
そのメールでのやりとりから半年もしないうち、です。
彼女は大変ショックを受け
彼に連絡を取りました。
その時は、メールで会う約束をして
直接会いました。
彼が店に入ってきて
顔を見た瞬間に
怒りがこみあげてきました。
「どういうこと?」
「結婚するってきいたけど」
彼の方は
悪びれる様子もなく
「そう、結婚することになった」と言うのです。
彼女はその瞬間に
今まで溜まっていた言えない思いを
一気に吐き出しました。
私がどれほど好きだったか
結婚しようとも考えいたこと
母親にも、結婚しようと思ってると伝えていたこと
もっと一緒にいたかったこと
仕事で大変そうだったから、負担をかけちゃいけないと
思って悩みごとは言わなかったこと
彼はびっくりしてしまいました。
「そんなこと思ってたなんて
全然わからなかった。
いつもクールで冷めた感じだし
感情を表現しない人だと思ってたから
自分はそこまで好かれてないと思ってた」
こんなことを
彼に言われました。
しばらく話をしているうちに
彼の心はもう結婚する彼女のもとへ
100%向かっていることを
彼女は感じてしまったそうです。
「彼女はどんな人?」と
思い切って聞いてみました。
すると彼は少し照れたように
こう言いました。
その言葉が彼女にはショックだったんです。
「あんなに自分に体当たりしてぶつかってくる
女の人に自分は会ったことがなかった。
再会してからすぐに告白されて
そこからは
あなたじゃないとダメで
あなたがどうしても好きで好きで・・・って
自分の気持ちを全部ぶつけてくる姿に
気が付いたら惹きこまれていた。
見た目はそう美人でもないけど
大好き!!って抱きついてきたり
ちょっと言い合いになると
その日のうちには泣いて謝りにきたり。
涙と鼻水たらして必死なんだけど
その時「守ってやらないと」と思ったんだと。
今まで付き合った女の人とは絶対なかったような
体験だった。
彼女といると
自分もなんでもさらけ出せるので
すごく楽な自分でいられる。
自分から結婚して下さいって彼女に言ったんだ、と。
すっかりうちのめされた彼女は
「お幸せに」と笑顔で言って店を出ました。
家に帰って
生まれてはじめて
腰から下の力が全部抜けるという体験をしたそうです。
「先生、腰から本当に力が抜けるって、あるんです。
頭では立たなきゃって思ってるのに
腰から下に力が入らないんです」
彼女はそう、教えてくれました。
それほど
ショックだったんです。
彼女がショックだったことは
彼と別れたことではありません。
4年も付き合っていたのに
私は彼と何も話していない
何も伝えていない
何も関わっていなかった
私は、一体何をしていたんだろう
という自分に対する情けなさ、です。
このことをきっかけに
過去にまでさかのぼって思い起こしてみた時
「私、今まで誰にも本気で自分の想いを通じさせるために
必死になったことがない」ということに
気が付いたんです。
彼以外にも付き合った人はいましたが
過剰なプライドや
優越感や
劣等感が交錯し
自分の本当の気持ちを相手にさらけ出すことなんて
ただの一度もしたことがなかった
ということに愕然としたんです。
彼と結婚した彼女は
体当たりで、ぶつかってきました。
何が何でもこの人を!
と思ったのでしょう。
どんなに恥ずかしい姿でもいい
プライドなんてどっちでもいい
自分を好きにさせたいという優越感もいらない
そんなことより
彼に伝えたい
という必死な気持ちが
彼に届いたんです。
今、多くの現代人は
男性も女性も
徹底的に自分の想いを誰かに通じさせるために必死で相手を
説得しようとした経験が圧倒的に少ないんです。
そんな環境で10年も20年も冷めた目で生きていたら
自分の本当の気持ちは
理性というガッチリした殻で覆いかぶさってしまいます。
不安
羞恥心
プライド
見栄
周囲の目
優越感
劣等感
それらすべてを捨て
真っ白な心で
相手に自分の気持ちをぶつけていくことが
できる人は
強いです。
この壁を人生で一度でも
超えたことがある人は
一気に対人関係が楽になります。
そして
とてつもなく魅力的です。
少々アクは強くても(笑)多くの人を惹きつけてしまうのです。
今は恋愛下手な日本人が
溢れている時代と言われています。
こう言ったらこう思われるんじゃないだろうか
こんな姿を見られるのは恥ずかしい
この2つを捨てることができた人だけ
違う世界へ
ワープすることができるんです。
飛んだ人だけが、見える世界にいけるんです。
私は常日頃
自分の本当の気持ちを
その時その場で言葉に出す訓練をしましょうと
お伝えしています。
しかし
この本当の気持ち
今の私の感情
というものは
日ごろ、理性という殻でおおわれています。
その殻は知識がたっぷり入っている人ほど
硬く分厚い。
なかなか、破れない。
最初から殻がない人も、います。
そして「こんな自分じゃ嫌だ!」と必死になって
自分で殻を破った人も、います。
わかっていることは
殻がない人
殻を破った人から見ると
殻でおおわれている人のことは
すぐに「見える」ということなのです。
出てくる言葉が違うから、です。
目つきが、違うから、です。
態度が、違うから、です。
とっさの表情が違うから、です。
まずは殻を取っ払うんです。
外に思いっきり出してみるんです。
それが感情を解放するということです、
いったん自分の感情を思いっきり外に出すことができてはじめて
自分の心を自在にコントロールすることが
できるんです。
頭だけで
知識を入れてどうにかしようとしても
無理なんです。
感情をいつでも外に出せる自分にいつだってなれる
そんな自分が日常になった時
その時の自分はイキイキしています。
のびのびしているんです。
失敗しようが
とにかく、私はやってみる
と思える時
私たちは誰にでも強気で向かっていくことが
できるんです。
それが
自分をニュートラルにできる
ということです。
我慢することなく
妥協することなく
感情を抑え込むことなく
自分が冷静でいられるんです。
自分の殻を破るために一番効果的なことは
自分が主役の場に立つこと、です。
観客の前に立つこと、です。
人の目にさらされること、です。
自分に注目してくる人の姿勢の前に
実際に立つこと、です。
これ以上の訓練は、ないんです。
人の視線ほど
私たちに緊張を強いるものはないから、です。
その視線は多ければ多いほど
自分を鍛えます。
講座の中で
必ず人の前に立ちたった一人で
しゃべるということを
繰り返すのも
それが一番の訓練になるから、です。
自分が主役になりマイクを持つと
すぐにわかります。
「ああ、あの人は自分の話がつまらなさそうだなあ」
「あのひとは目をそらすんだなあ」
「あの人は自分の話をきいてくれてるんだなあ」
ということは
見えてきます。
その時、
ドキドキするなあ
逃げたくなるなあ
こんなこと言うの恥ずかしいなあ
馬鹿にされないかなあ
いろんな気弱な心が飛び出してきます。
きれいな言葉でなくてもいい
どう見られてもいい
とにかく
今、伝えるんだ
という気持ちが必死であればあるほど
伝わっていくんです。
伝わっていく感覚を
何度も何度も体にしみこませるんです。
伝えたい想いが溢れたものに
たまたま言葉が乗っかっているだけです。
語彙が豊富だから
伝わるのでは、ありません。
まずは
想いありき、です。
テンションを高めるんです。
そのテンションに言葉を乗せるだけ、です。
相談に来て下さった彼女は
全てを話し終えた後
とてもすっきりしていました。
「私、もう二度と後悔しないように生きるんです」
と宣言していきました。
彼女はきっと
この体験を糧に
壁を乗り越えていくことでしょう。
声に関して
たくさんの質問を頂くので
お答えしますね。
質問)
私は、なかなか言葉がうまく出てこず
声も小さいとよく言われます。
ボイストレーニングにも行ったのですがなかなか
実際の生活では声が小さくなってしまい
会社でも「え?何?」と聞き返されます。
子供にも「ママは人としゃべってる時もごもごしてる」と
指摘されます。
どんなトレーニングが私には効果的でしょうか?
回答)必死になって下さい。
大きな声は、大きな気持ちがなければ出すことはできません。
意識としては
「さあ、こい!」というドーンとしたもの
「どうにでもなれ!」という潔さ
です。
声だけを張り上げるトレーニングをしても
のどがつぶれるだけ、です。
必死になって伝えたい気持ちがないのであれば
そんな自分の毎日を振り返ってみてもいいかもしれません。
人生という舞台で
自分という人間が必死で生きています。
生きることを精いっぱい今日も楽しんでいるんです。
今日生きていることはすごいこと、です。
だから明日も生きたいと、思うんです。
必死な気持ちは
心を打ちます。
そうでないものは、しゃべっていても何の変化も起こらない。
真ん中は、ないんです。
母性型勉強会や
講座やセミナー、そしてレッスンに
参加してくださっている方々から
さまざまな質問や熱いメッセージを頂きます。
どうぞあなたもどんなことでもメッセージ下さいね!
日時:2017年7月19日(水曜日)午後6時30分~20時30分
場所:高松国際ホテル
会費:3,000円(食事代込み)
日時:2017年7月27日(木)午前10時~午後1時
場所:ホテルニューオータニ博多
会費:3000円(食事代込み)
博多会場でのお申込みの方はこちらのページからお申込み下さいね↑高松会場とお間違ないようお願い致します!
強みを引き出す話し方 7つの法則【無料メール講座(動画付き)】
ぜひ、ご登録下さいね。
この7つの法則は
必ず実行できるものばかりなので
ぜひお試しくださいね。
第1の法則 セルフイメージ
第2の法則 聴き方のすごい効果
第3の法則 第一印象で好感をもたれる方法
第4の法則 人から好かれる声の作り方
第5の法則 伝わる話の組み立て方
第6の法則 あがり症の克服
第7の法則 魔法の言葉 ほめる口癖
あなたが、弱みだと思っていることは
実は「強み」であることはとても多いのです。
あなたの中に眠る強みを引き出し
どんどん世界を広げていって下さいね。
話し方が変わるとあなたはこんな風に変わります。
1、説得力が増します。
2、人に好かれます。
3、笑顔が素敵ですねと言われます。
4、はっきりモノを言える人間になります。
5、断れる人間になります。
6、悩みを相談されやすい人になります。
7、話しかけられやすい雰囲気になります。
8、自信がつきます。
9、信頼してもらえるようになります。
10、自分を好きになり、心から人を好きになることができます。
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