自立しようとすればするほど夫が働かなくなる理由|強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子

強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子です。

 

「誰に食わせてもらってると思ってるんだ」

これ、嫌なセリフですよねー。

 

私、離婚した夫に

言われていました。

 

一番言われていたのは

40代後半の離婚するかしないかの頃。

 

当時の私は、今は死語ですが

バリバリのキャリアウーマン。

 

女性の自立をテーマに

セミナーや講演で全国を回ってた頃。

新聞にも連載記事を書き

テレビやラジオにも

女性の自立ってことで

しょっちゅう呼んで頂きました。

 

 

主宰で女性セミナーを開けば

一瞬で満員になり

3泊4日宿泊セミナーもやったり。

頭の中は

「女性の経済的自立」=善

これが当時の私の意識を占めていました。

 

 

私のもとには

私と同じように

「誰のおかげで食べさせてもらってると思ってるだ」と

言われて苦しんでいる女性や

母親が父親にものすごく苦労させられて

離婚したくてもお金がないからできないと

我慢してきたのを見て育ちましたという女性が

やってきました。

 

 

高度経済成長期

そして

アメリカから入ってきた

女性の自立という新しい考え方に

どっぷり影響を受けたのが私です。

 

 

あれから半世紀

今でははっきりわかるんです。

 

 

「誰に食わせてもらってると思うんだ」

という言葉を夫から引き出していたのは

私自身だったということに。

 

 

当時はそんなこと

知る由もなく

夫が悪いと思っていましたし

女性の自立は必要だと

確信していました。

 

 

でも、

私は頼りがいのある男性を求めていたし

私を大事に愛してくれる男性を求めていた。

大事に養って欲しいし

安心して安全に生活を守ってくれる男性を

パートナーを求めていました。

 

女性なら誰でもそうです。

 

 

頼りがいのある男性を求めながら

私がやってることは

真逆のことを

やってきてしまっていたんです。

これは後に

深く学びはじめて気が付くことになります。

 

 

誰に食わせてもらってるんだ

と言われると

腹が立ちます。

 

そこで、我がでます。

 

でも経済力がなければ

「じゃあ、自分で食べていくわよ」とは

言えない。

 

子供もいるし、仕事もないと

それが言えない。

 

その身の危険から

とにかく自分で経済的に自立しなきゃ

と考える女性はとても多い。

 

 

しかし

身の危険からスタートして「自立」へ向かおうとすると

ゴールにあるのは

また「誰に食わせてもらってると思ってるだ」と言ってくる

男性がまた寄ってくる、

または

夫が稼がなくなる、頑張らなくなる

ということが起こるんです。

 

 

これね、

見事にそうなってる。

 

 

陰陽の法則だから

しょうがない。

逃れられない。

 

 

女性が自立自立ってポジションを取り続けると

なぜかパートナーシップだけは

うまくいかない。

 

 

お金儲けは上手になっても

なぜだかパートナーシップがダメ。

またはそもそも寄ってこない。

 

 

自立、自立ってやってると

完全に頭の中は「男」を通り越して「昭和のおっさん化」状態。

 

女性が理想とする

自分のためにたくさん稼いできてくれて

安心安全な生活をくれて大事にしてくれる

信頼できて頼りになるパートナーとは

100%の確率で出会えなくなる。

 

 

私が実際そうでした。

私が自立を主張し、自立すればするほど

収入も夫の収入を何倍も超えてしまうようになった時には

夫婦仲はいつも最悪状態。

 

夫は当時

放送局のサラリーマンでしたので

収入は個人事業主と違ってある程度はきまっています。

 

すると

もっと上にいこうとか

家族のためにもっと頑張ってこようとか

一切なくなり、夜の街へと

夜な夜なでかけるように。

 

 

当然ですよね。

今思えば、なるべくしてそうなっている。

「頼りない男」にしているのは

妻である私の方だったわけです。

 

 

あなたがもし

女性で求めるものが

恋愛がうまくいきますように

であったり

頼りがいのある男性と出会いたい

であったり

夫としあわせになりたい

というゴールがあるならば

そのゴールを可能にする意識を

まずは

自分の内側でちゃんと一人で練習し(仕込み)

パワーを内面でチャージしてから

外に出かけないといけません。

 

 

つまり

女性性

ってどんなもの?

ってことをちゃんと

事前リハーサルして自分で解釈して

自分の内面で理解して納得しておかないといけないってことです。

 

 

男に頼らないために自立したい

でも、頼りがいのある男性と出会いたい

男性に稼いでもらって私はそんな男性に大事に養われたい

そう思うのであれば

内面の意識を「おっさん力」から「女性力」に変化させておかないと

それは無理ですよって話なんです。

 

 

「私はすごいでしょ。これだけ

仕事ができる女でこれだけ稼ぐのよ」

って仁王立ちになってる女性に

どうして頼りがいのある強い男性が

惹きつけられますか?

 

 

陰陽の法則で

それは不可能なんです。

 

 

レッスンに通って下さっている

ある男性の奥さんの話です。

 

この奧さんは短大を卒業してから

一度も働いたことがないんですね。

 

ご主人は大手企業で出世しており

年収もかなりのもの。

 

短大を卒業してからずっと専業主婦です。

 

毎月お給料は全額奧さんに振り込まれます。

 

ご主人は自分の車や趣味のゴルフは

全部、個人でやっている株式投資や保有している不動産の家賃収入を使うので

奥さんは毎月の給料とボーナスはまるまる好きに使っていいよという

お金です。

 

 

この奥さんはね

こう言うんですって。

 

「あなたはね、何をしても成功する人だから大丈夫」

「私は何もできないからあなただけが頼り」

いっつもこう言うそうです。

 

 

でね、彼はそんな奧さんを

まるごと100%養うのは自分の役目だと

思っているし

まさか、奥さんに働いてもらおうなんて

考えたこともないと

言うわけです。

 

 

へえ~~~と、思いますか?

でもね、

そういう男性

そういう奧さん

実は結構います。

 

 

言わないだけ。

 

 

私はこの母性型勉強会をしはじめて

いろいろな男性女性の話を聴くようになり

ああ、日本の男性って

自分の奥さんに機嫌よく笑ってて欲しいんだなってこと。

それくらい奥さんの機嫌を様子見てうかがってるんです。

 

 

きれいにして

安心して笑ってくれてる顔を見たい。

 

さらに

家に自分の帰りを待っててくれると

もうそれだけで嬉しくて安心する。

 

これって

女性でも同じじゃないですか?

 

 

働く女性が疲れて家に帰って

暗い家の電気を自分でつけて

ねぎらってくれる人もいないより

「おかえり」ってあったかい食事を

一緒に食べれる人が欲しいって

ありますよね。

 

 

私の元には

30代、40代でこれから結婚しようという女性

レッスンにお越し下さるんですね。

 

 

僕が稼ぐから

安心して家にいてくれたらいいよ

っていう人に出会いたいって

ちゃんと意識を打ち立てれば

そういう人に出会うよって教えてます。

 

 

経済的自立もしながら

頼りがいのある男性と

出会いたいって矛盾していると

なかなか出会いが起こらない。

 

 

自立しなきゃ

という言葉自体が

もう「ねばならない」

です。

 

 

女性性の中にそんな言葉は

不要です。

 

 

男性性全開で自立自立ってやってると

一緒に遊ぶ友達も

同じような人ばかりになります。

 

そうすると

「自立しなきゃ将来大変」

「男なんて頼りにならないんだから」

って会話ばかりが繰り返されます。

 

 

繰り返された会話は

そのまま自己暗示となって

潜在意識に刷り込まれます。

 

 

そして見事に

本当に自立しないと大変な状況を引き起こし

頼りにならない男ばかりが寄ってくる

または、誰も寄ってこない

という状況が強化されるんです。

 

 

 

まずはゴールを設定しましょう。

 

あなたは何を求めていますか?

どんな人と本当は出会いたい?

世間の常識、周囲の声

友達のアドバイス全部横に置いておいて

本当は何を欲していますか?

 

 

まずはそのゴールを決めましょう。

 

 

幸せの正体は安心です。

求めているものが安心なのに

刺激や苦労ばかりがやってくるような

意識で生きていませんか?

 

 

まずは内側でリハーサル。そして外に出るんです。

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。