強みを引き出す
話し方コンサルタント池田弘子です。
GWはいかがお過ごしですか?
私は初日からずっと
個人レッスンです。
私のレッスンにお越し下さっている方は
県外の方が多いのですが
経営者が多く
休暇を使ってレッスンにお越し下さいます。
あとは
長いお休みの期間に
いろいろ考えてしまう時間ができ
グルグル迷路に入ってしまい
お電話を下さった方など。
このGWはみなさんの
お話をたくさん聴かせて頂いています。
次回の知ったかぶり講座は
久しぶりに「映画」を
取り上げてみたいと思っています。
映画の中には
私たちが
心の中で叫んでいる声や
モヤモヤしてた感情の正体を
見事に俳優が表現してくれます。
会話のレッスンは
映画をたくさん見て
セリフをノートに書いておくだけでも
あなたのテッパンの「とっさの一言集」が
完成です。
GW中にお会いした女性との
やりとりです。
メルマガでご紹介してもいいかしら?
とおたずねすると「どうぞどうぞ!」と
快諾頂きましたので
ご紹介します。
彼女は40代半ば。
専門職でずっと仕事に夢中だったため
恋愛はずっと疎遠でした。
同じく専門職の女性達はみな独身だったため
特に寂しさを感じることはなかったんです。
しかし、この2年の間に元気だったお母様が
急に体調を崩され入院することに。
お父様は10年ほど前に他界されています。
一番の話し相手だったお母様が
急に弱弱しくなり、なんだか自分も不安になってきました。
そんな時、1年ほど前から通いだした
異業種の勉強サークルの中に
気になる男性ができました。
その男性はバツいちで1年ほどまえに離婚したそうです。
女性が多いそのサークルの中では
彼は大人気です。
年齢も自分と似ていて
毎回会うたびに好意が募るようになってきました。
しかし、ここで彼女が
悩みはじめるようになりました。
同じ勉強サークルの
仲の良い女性が私と同じように
この男性に好意を抱いていることを
知りました。
「付き合いたいなあ」と他の人の
話していたことを聞いてしまい
彼女は急に焦り出しました。
彼女はこの女友達との関係も
壊したくない。
サークル内での今のいい雰囲気を
壊したくない。
でも、仲良さそうに話している2人を見ると
モヤモヤしてします。
どうやらこないだは
勉強サークルの後
2人でお茶に行っているようです。
彼女を見ていると
さりげなく彼に
コーヒーを持って行ったり
笑顔で声をかけたり
積極的です。
彼は私に好意があるような
ないような脈があるようなないような
微妙な感じです。
みんなに優しいので
勘違いかもしれません。
でもこのままモヤモヤしていて
動けずボーっとしているのも
嫌です。
どうしましょう?
という話です。
さあ、あなたなら
どうしますか?
ここで私はある映画に出てきた
女優のセリフを思い出しました。
「あなたってどうして
いつも勝てるの?」
と聞く。
彼女は
「勝とうとしてるわけじゃない。
ただ、負けないようにしてるだけ」
この
「負けないように生きる」
というセリフ
私はとっても好きなんですね。
勝たなくてもいい
でも
なにもせず受け身でいると
「負けるばかり」
ってことを
言ってるんです。
まず彼女から話を聴いて
そのサークルでの彼女と彼ともう一人の彼女の
様子をイメージしました。
相手の彼女の方が
2枚も3枚もうわて、です。
彼女はちゃんと
「彼を自分にむけさせよう」と
意識して動いています。
意識して笑顔を作り
意識して声をかけているわけです。
おしつけがましくなく
やんわりと自分の好意を
しめす技術というのは
なかなかに高度な技です。
これに対して
待っているだけで
彼が自分に振り向いてくれるかも???
と「ただ待ってる」だけの
彼女に勝ち目はありません。
相手の彼女は
「攻めて」いるわけです。
仲良しサークルの中で
自分だけが彼にアプローチして
彼に嫌われるかもしれない
周囲の女性達に変に思われるかもしれない
また、アプローチして
フラれてしまうかもしれない
そんなリスクをおかして
勇気を出して行動しているわけです。
そして
悩んでいる彼女から見ても
「好意的に見える」ほど
彼女の笑顔は魅力的なわけですね。
このまま
こちらの彼女が何もせず
待っているだけで
何のアクションも起こさずいれば
間違いなく意中の彼は
向こうの彼女の方へ
気持ちが引っ張られます。
あなたが彼の立場なら
どうでしょう?
自分に好意的で
笑顔が可愛くて
コーヒーをもってきてくれる気遣いがあって
やんわりと好意を伝える
高度な技を何度もうってくる相手なら
気になってきませんか?
何もせず
待ってるだけの人に
意識がむきますか?
むきませんよね?
女性が多い中で
一人モテているこの男性ですので
彼女以外にもねらっている女性が
いるかもしれません。
私の話をきいているうちに
みるみる顔色が変わった彼女です。
「私、どうしたらいいですか?!!」
そうです。
この「どうしたらいい?」と
声をあげることが
大事なんです。
自分だけが
抜け駆けするなんて
いけないこと。
自分だけが
好意を示すなんて
ダメなこと。
そう思いますか?
そう思っていると
負けっぱなしです。
相手は
「負けない」ように
生きているだけなんです。
相手の彼女は
友達ではなく
この場合は
彼女にとって「敵」です。
「敵」はなかなか
高度な技術を持っています。
恋愛に勝ち負けはない
と思いたいところですが
実は
「選んでもらえる人」か
「選ばれない人」か
生き残りの戦いです。
引っ込んでいると
「負ける」んです。
相手が強いのではなく
こちらが「弱すぎた」だけです。
今、不利な状況だとしても
落ち込む必要はありません。
そのために
戦略というものが
あるんです。
歴史の中では
常に
不利な状況から
ひっくり返すための
戦略を立てますよね。
恋愛も同じです。
「負けないように生きる」
とても大事です。
引いていたり
黙っていたり
何のアクションも起こさないでいると
「負けないように生きている人」に
どんどん負けていきます。
一歩前に出るんだ
と意志を出すと
目つきが変わります。
「私、負けないように
いってきます!」
2時間のレッスンの後
彼女の目つきはガラリ変わっていました。
こういう変化が
目の前でリアルに見られるから
対面レッスンは
やめられないんです。
あなたは
負けないように
生きていますか?
次回の知ったかぶり講座は
ロバート・デニーロ主演のあの映画から
お送りしますね。
男社会でバリバリ働く女性達はぜひお楽しみに。
5月14日(日)満席、6月18日(日)満席(キャンセル待ち受付中)
になりました。
ご参加の皆様に
お会いできること
楽しみにしていますね。
5月6月の講座は特に
経営をされている方
ご自身でビジネスをされている方
に聞いて欲しい内容です。
もうひとりの自分を知る
「自分」が見えない人は仕事が減っていく
というお話を歴史上の人物とスライドさせてお伝えしていきます。
お楽しみに。
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