強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

明日は知ったかぶり講座です。

県外からお越し下さる方もいらっしゃいます。

 

そして、私のアナウンサー時代の後輩が

愛媛からやってきてくれることになりました。

 

久しぶりに連絡を頂き嬉しかったです。

彼女もまた放送局でのアナウンサーを経て

独立し会社を立ち上げられた女性です。

お楽しみに。

 

明日の講座のお話の続きは

夜のお食事会で楽しみましょう。

 

さて

信頼、という言葉があります。

 

人からの信頼だけは失ってはいけない

と、誰しも言います。

 

しかし、知らず知らずのうちに

目の前の相手の信頼を失い

自分に知らされないうちに

縁を切られているということがある

というお話を紹介します。

 

この話は、私は講座でも

勉強会でも個人レッスンでも

何度もお話しているはずです。

 

ある経営者の方と

レッスンでお話していた時のことです。

 

ある男性の話です。

 

彼を気に入って仕事を発注してくれた

お客様がいます。

 

仮に名前を山田さんとしましょう。

 

山田さんは、彼を気に入っていたので

継続的な取引をしてくれていました。

 

さらに

他のお客様も紹介してくれることになり

食事の場を設けてくれました。

 

その日は大いに盛り上がりました。

新しく紹介してくれたお客様は

仮に佐藤さんとしましょう。

 

佐藤さんと彼はすっかり仲良くなり

後日、彼が新しく紹介してくれた方の会社に訪問したところ

彼に仕事を発注してくれることになりました。

継続的な取引となる発注です。

 

その後

彼は佐藤さんとは

よく食事に行ったりゴルフに行ったりするように

なったそうです。

 

そうしてしばらくたったある日のことです。

ホテルのロビーで

彼はたまたま山田さんに会いました。

 

彼は山田さんに声をかけました。

すると山田さんは

どこかよそよそしく

目も合わせず「忙しいのでまた」と

さっさと行ってしまったのです。

 

なんだか様子が変だなと思っていました。

でも忙しかったのでそのままにしていたんです。

 

すると3ケ月たった頃

山田さんの会社の担当者の方から

「契約を打ち切りたい」との

連絡が入りました。

 

驚いた彼が

山田さんの携帯に電話を入れたのですが

留守番電話のままです。

折り返しもありません。

 

結局、そのまま契約を打ち切られたまま、

になりました。

 

その後、

なんと佐藤さんからも

契約を打ち切りたい

担当者から

連絡が入りました。

 

山田さんと会ったのは

佐藤さんを紹介してもらった

その日が最後です。

 

その日は山田さんは彼をよく誉めてくれ

どれだけ仕事ができて優秀かということを

話してくれていました。

 

 

こういうことは

実はよく、あります。

 

人との関係性が読めない人は

こういうことを

知らず知らずのうちにやってしまい

気が付かないところで

「縁を切られる」ということが

起こります。

 

 

彼は

佐藤さんから仕事を発注してもらい

継続的な取引ができるようになったことを

山田さんに報告していませんでした。

 

佐藤さんと山田さんは

長年の付き合いです。

 

彼と山田さんは

ついこないだ出会ったばかりの関係です。

 

関係性は佐藤さんと山田さんの方が

深い関係があります。

 

山田さんは

自分の大切な知人の一人、佐藤さんを

彼に紹介したわけです。

 

食事をした後、

佐藤さんの会社訪問をしたのか?

佐藤さんの会社での仕事をすることになったのか?

繋がったんだろうか?

それとも仕事には繋がらなかったんだろうか?

気にしているわけです。

 

 

そうやって

山田さんは気にしていたにもかかわらず

彼からは何の報告もない。

 

どうなったのかなあ?と思っていた時に

山田さんは佐藤さんと会います。

佐藤さんは

こないだ紹介してくれた彼に仕事を発注することにしたよ、と。

聞かされます。

 

佐藤さんは、山田さんが紹介してくれたので

発注しようと思ったのです。

 

さあ、山田さんの感情はどうでしょう?

あなたならどうですか?

 

せっかく紹介してあげたのに

何の報告もなく

勝手に取引?

 

大人なので口には出しませんが

嫌な思いがしたはずです。

 

 

その時にはもう

山田さんの彼への感情は

「嫌な奴」に変わっています。

 

「嫌な奴」に変わっているので

それは態度や言葉に出てきます。

 

山田さんは佐藤さんに会った時

「いや~こないだ紹介した彼だけど

彼はやっぱり信用できないね・・・なぜなら・・」

とそれらしい理由を並べます。

 

 

まだ彼と関係が浅かった佐藤さんは

信頼する山田さんがそういう言うなら

きっとそういう人物なんだろう

信用できない人なのかもしれないと感じ始めます。

 

佐藤さんにとっては

ついこないだ出会った彼よりも

山田さんとの長年培ってきた関係性の方が

大事なわけです。

 

 

こうやって

いつの間にか

知らず知らずのうちに

縁を切られてしまったのです。

 

 

相手は

わざわざ

「紹介してあげたんだから

報告してきてよね」

「紹介者をすっ飛ばして

会いにいかないでよね」とは

決して口に出しては言いません。

 

 

でも、心の中で思っているんです。

 

 

私がこの年齢まで

営業をすることなく仕事を繋いでこられたのは

紹介者をすっ飛ばさない

ということを

徹底してやってきたから、だと思っています。

 

 

彼がもし

人生がうまく行き続ける公式を知っていたら

どんなアクションをしたでしょうか?

 

佐藤さんの会社訪問をする前に

まずは山田さんに連絡をするべきでしたね。

「山田さんに紹介して頂いた佐藤さんのところに行ってきます」と。

そして

佐藤さんに会ったらすぐに山田さんに報告します。

「山田さんのお陰で佐藤さんが

好意的に話しを聞いて下さいました」と。

 

そして仕事を頂けたなら再度連絡し

「山田さんのお陰で

佐藤さんの会社と取引することができました」と報告をするんです。

 

そして

常に山田さんを忘れずに

佐藤さんの会社で仕事している様子を

折に触れ山田さんに報告します。

 

山田さんは

「そこまでしなくてもいいよ」と言いながらも

内心は、「信用できるな」と思います。

 

そしてもっと

紹介してあげようという気持ちが

湧き上がってきます。

 

人間の感情は

1000年前も同じですよ。

知ったかぶり講座でご紹介している

歴史上の偉人はみな

これをやってるんです。

 

人の気持ちをどこまでも汲んでいく

相手の顔を潰さない

相手を立てる

 

人の気持ちがわかるとは

そういうことです。

 

相手はきっとこうだろうなと

想像すること

これを代理想像と言います。

 

明日の講座は

この代理想像についても

詳しくお伝えしますね。

 

 

あることを学びたいというので

その分野の先生を紹介しても

その先生に習ってどうだったのか?

そもそもその先生のところに行ったのか?

さえ、連絡がない人もいます。

 

ひどい人は

紹介した先生との関係を

ぶち切ってしまう人もいます。

 

紹介した人と相手の先生との関係性は

気まずいものとなります。

 

紹介した人は

「こんな人を紹介してしまってごめんなさい」

となります。

つまり顔を潰されたわけです。

 

当然紹介した人は

もう二度とあの人に

大事な人は紹介しないと

思うわけです。

 

紹介した人と

ぶち切られた先生は

相手の事を

「嫌な奴」と思い始めます。

 

そしてそれは

言葉になって態度になって

現れます。

 

自分が知らないところで

「あの人と関わらない方がいい」と

言われてしまうかもしれません。

 

その噂は

巡り巡って

いろんな人へ派生します。

 

 

これが因果です。

直接目の前の人から

何か帰ってくるのではなく

自分が積み重ねたささいな事柄が

巡り巡って自分の

運の悪さとなって帰ってきます。

 

私の講座では

目には見えない因果を

勉強して頂いているのです。

 

 

①紹介してくれた方の顔を立てる

②紹介してもらったことの筋を通す

 

これを繰り返しているだけで

仕事なんて勝手にうまくいきます。

 

 

人の感情は1000年たっても

変わりません。

学校でも教えてくれません。

 

私は教えているのは

心の中で勝手に湧き上がる

あがったりさがったりする

感情です。

人間関係の悩みなら強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子

明日の知ったかぶり講座

今回登場するのは、天才詩人、北原白秋です。

日本人であれば誰しも口ずさんだことがある「待ちぼうけ」など童謡の詩人ですね、

童謡という穏やかなイメージとは程遠く離婚再婚スキャンダルを繰り返しました。

登場するのは北原白秋を支えた女たち。

こんな女性がいたんだ!!!

現代は自由な時代と言われても実は結婚制度にガチガチにしばられ

女性たちは解放どころか罪悪感や自責の念でいっぱいになりながら

生きている人がどこか多いように感じます。

3人の妻たちから見えてくる北原白秋の人生にせまります。

そして最初のスピーチは吉本さん。

テーマは「私を育てた暗示の力」。お楽しみに。

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。