香川県高松市の

強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

講演を聞いて下さった女性が

個人レッスンに申し込んで下さいました。

 

講演が終わった後、まっすぐに走ってきて下さり

「相談いいですか!!」と打ち明けて下さった方だったので

とても記憶に残っていました。

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彼女は中小企業に勤める女性です。

半年前に担当部署が変わり新しい部署になりました。

 

その新しい部署での人間関係に

悩んでいるとのことでした。

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社外の友達や先輩に相談すると

「気にすることないよ」

「無視していればいい」

と言われるのですが、朝8時から夜は6時過ぎまで

ずっとその空間の中で週に5日も過ごす彼女は

その時間が苦痛で苦痛でたまらないと言います。

 

 

たしかに、当事者にとっては

きつい話です。

 

彼女がストレスになっている相手は

彼女よりも3年先輩の女性社員。

 

新しい部署なので新参者の自分から

中に入っていかなくては・・・と

一生懸命気を遣って

自分から挨拶をしたり

お菓子を持って行ったり

していました。

 

しかし、彼女は挨拶をしても無視

 

彼女以外の人には愛想よく返事をしているので

明らかに彼女はターゲットにされていると

感じています。

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彼女に対しての用時や連絡は

自分が目の前に居ても

パソコンの上にメモで置かれているだけ。

 

それも

「◯◯をしておいて下さい。

至急!」

など、まだ新しい部署で覚えていない仕事内容でも

なんの説明もなく指示命令のメモだけ。

 

彼女には心当たりはありません。

 

特にミスをしたわけでもなく

先輩女性に対して何かをしたわけでもありません。

 

ただ、ひとつひっかかることが

会話の中で出てきました。

 

その女性先輩の仕事だった一部を彼女が

担当することになったのです。

 

女性先輩は人の管理の仕事もしており

上司の判断で、もう少し仕事を他の人に振り分けたほうがいいだろうという

判断でそうなってとのこと。

 

こんなことで会社を辞めるなんて

長年勤めているし

正社員での雇用だし

再就職となると40歳を過ぎているので

なかなか正社員では見つからないのは

自分でもわかっている。

 

しかし

聞き流せない

毎朝、部署の扉を開けるのが怖い自分がいる

先輩女性は周囲からは好かれているようなので

自分だけがその職場で浮いているのではないかと

思い出すようになってしまった。

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以前の部署では

同僚と一緒にランチに出かけるのが

楽しみだったけれど

今は一人で食事をしなければいけなくなり

昼休みの1時間も苦痛です。

 

会社の直属の上司に相談すると

「まあ、どこでもある話しだから放っておけばいい」

「聞かないようにして仕事だけに集中すれば」

と言われます。

 

彼女の年齢では

今の部署から変更することは

ないんだそうです。

 

職種も営業事務のサポートという仕事から

他に変わるには

新しい資格を取らないといけません。

 

たしかに、困り果てている様子で

私のところに来られました。

 

こういったお悩み

とても、多いんですね。

 

人を雇う立場にある人とはまた違った悩みを

雇われる方の立場の方にはあるんです。

 

雇う立場にある人間は

「仕事をちゃんとやってくれればいい」

考えます。

 

社員同士の人間関係を上司に持ち込まれると

本音は「イヤ」なのです。

 

いい加減にしてほしい

そこはうまくやってよ

というのが本音です。

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しかし長い時間職場の中に拘束されている社員さんの立場としては

その中での時間をどう過ごせているかは

大問題です。

 

彼女のストレスのもとである先輩女性は

彼女に仕事を取られた

と思っているかもしれません。

 

また、印象がとても「可愛らしい顔立ち」の彼女に対して

嫉妬をしているのかもしれません。

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または

彼女とは全く関係のないところの

八つ当たりかもしれません。

 

先輩女性の家庭環境

人間関係、経済状況など

面白くない不満の矛先が

彼女へ向けられているのかもしれません。

 

子供のいじめとまったく同じです。

 

いじめをするのは

いじめをしている本人が

みじめな思いをしているから、です。

 

みじめな思い、怒り、不満、どこにも吐き出せない逃げ場のない感情を

抱えている人は多くなりました。

 

そのうっ憤をどこかで晴らさなくては済まされないのです。

 

身体の中にたまった不満や怒りのエネルギーは

必ずどこかで爆発します。

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クレーマー

いますよね?

 

モンスター

いますよね?

 

攻撃的になっている人の心の中

寂しさでいっぱいです。

 

みじめさでいっぱいなんです。

 

心の中では泣いて叫んでいるんです。

 

「誰か助けて」と叫んでいるんです。

 

その表現の仕方が

相手を徹底的に攻撃する

という形になっているんです。

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満たされている人は

少々のことで怒ったり、しません。

 

余裕があるから、です。

 

その矛先は

必ず自分より弱いものへと向かいます。

 

親なら子供へ

強い兄から弱い弟へ

強い姉から弱い妹へ

夫から妻へ

妻から夫へ

より気の弱そうなクラスメートへ

共通することは

自分よりも弱そうなものに対してする

ということです。

 

この相手には言えないな

という相手には言わないのです。

 

この相手にはかなわないな

という相手には言わないのです。

 

相手によって使い分けをしているんです。

相手によって出方を変えているんです。

 

つまり

なめられているんです。

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この問題は

彼女自身が強くなるしか

ありません。

 

気が弱い自分は

聞き流すことも

受け流すことも

無視することも

さらりと柳のようにかわすことも

気持ちをプラスに転換することも

できません。

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気が弱い彼女は

受けた攻撃をまるごと全部受け取ってしまうんです。

忘れられないんです。

 

ここで変わらないと

彼女はこの先ずっと

負け続けるんです。

ずっとなめられ続けるんです。

 

世の中には

不満や怒りを抱えた人は

爆発的に増え始めるでしょう。

 

そうなった時

気が弱い人

なめられやすい人は

どこに行っても同じことを繰り返します。

 

もし会社を辞めて他の職場に行っても

また同じことが起こります。

逃げると問題は

さらに大きくなるのです。

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そう、お話すると彼女は目の色が変わったんです。

私、変わりたい

そうずっと思っていたけれど

どうやって変わればいいのかわからないんです。

 

そう言いました。

「私、変わりたい」

この一言が出てくると人は意識が変わります。

彼女にとって

今回、いじめを受けていると感じていることは

過去に同じような体験があったことに

気が付きました。

 

中学生の時に

今の部署と同じようなことが

クラスで起こりました。

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彼女はその時

ただただ「嵐が過ぎれくれればいい」

ずっと我慢し3年間を過ごしたそうです。

 

その時の恐怖の体験を

語ってくれました。

 

同じなんです。

 

彼女の心はその時から同じものを

抱えているんです。

 

彼女の心の中に

「言い返せない」

「理不尽なことをされても強く返せない」

「負けてしまってまっすぐに相手の目を見られない」

「強く言われると引いてしまう」

という癖が出来上がってしまっているんです。

 

私たちは過去にショックな出来事があったり

自尊感情を傷つけられるような出来事があったりすると

同じような出来事が起こった瞬間に

「もう傷つきたくない!」という本能が働くようになっています。

 

これは

私たち人間にそなわった正常な防衛本能です。

 

この

「もう傷つきたくない」

「嫌な思いをしたくない」

が強すぎると

私たちは感情を表現するということが

非常に難しくなっていきます。

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理論武装を一生懸命し

知識ばかりを頭に詰め込むようになり

心の声をココゾという瞬間に相手にぶつけることが

できなくなっていきます。

こんなことで怒っちゃいけない

こんなことで感情を出すと上司や同僚に変に思われる

感情を表現すると周囲の目が怖い

こんなことで泣いてしまうなんて馬鹿にされる

気になるのはいつも

他人の目

他人の評価です。

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人前で話すことの恐怖や

つい感情を抑えてしまう苦しさを

解放していくことです。

 

彼女とはこれから3ケ月の時間をかけて

集中的に感情を解放していくレッスンを行っていくことにしました。

長い人生のうちの

たった3ケ月です。

 

私たちはある時期徹底的に意識を集中し

焦点を当てたことは

拡大していくようになっています。

 

彼女は「心を強くする」ということに

焦点を当てました。

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ある一定期間

焦点を当てたこと

かならずその人の意識の中で拡大していきます。

 

話し方

立ち振る舞い

表情

声は

心を強くするというレッスンを繰り返していくことで

一気に底上げできていきます。

 

メンタルが強くなると

話し方や姿勢

そして声の出し方

すべてが変わります。

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さらに言えば

付き合う人まで変わってきます。

 

今までは「私なんて・・・とても無理」と思っていたような相手でも

堂々と話しかけていけるようになります。

 

等身大の自分を

ドーンと出せるようになっていくと

私たちは自信がみなぎってくるんです。

 

なめられてしまう人には

「自信」がまだ自分の中から外へと溢れでていないだけです。

40年以上生きてきた人生の中で

誰に対しても面と向かって怒ったことはない彼女です。

 

付き合っていた彼氏にも

理不尽な別れを宣言された時、怒れなかったと言います。

 

「いい女」を演じたつもりだったけれど

今思えば、相手に感情を伝えられなかっただけ、と思い返しています。

 

人前で堂々と話ができる人に

共通していることは

いざという時は

面と向かってちゃんと感情を表現することができる

ということ、です。

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心から叫んでいる声を

いざという時は出すことができるんです。

 

感情を解放していく

抑圧した感情を思いっきり外に出してみる

それをするのに最高の訓練があります。

 

それは

「演じる」ということ、です。

 

自分以外の役柄になりきって

表現してみることを訓練することで

自分の意見を人前で話すことがまったく怖くなくなったり

人に何かを言われても、サラリ返せるようになったりします。

 

先日、私の主催するごった煮パーティという集まりで

生徒さんたちメンバーが寸劇を披露しました。

 

セクハラ上司にぶち切れするいつもはおとなしい女性社員

主人と主人の不倫相手に遭遇した妻

言葉のマウンティングで戦う女性同士

さまざまな設定で

演じて頂きました。

 

ふだんの自分は感情を表に出すタイプではないけれど

役柄であれば、「ふり」はできるわけ、です。

 

演技なので

恥ずかしいことでも

できちゃうんです。

 

人は恥ずかしさを乗り越えると

実はなんだってできるんです。

 

この恥ずかしさが実は

自分自身のメンタルブロックとなっています。

 

恥ずかしさを消すことは

訓練しか、ありません。

 

恥ずかしさを消すことができれば

恋だって、まずは「演じる」ことができます。

 

演じきれていたならば

もうその表現力はその人のもの、です。

 

私は20年前から、

さまざまな企業研修、特に新入社員の研修で

この寸劇をつかったメンタルトレーニングを行っています。

 

一番感情が解放されていくから、です。

 

感情が解放されると

人はどんどん浅在意識の扉が開きます。

 

理論武装して頭に知識を詰め込んでいるうちは

どんなに努力しても

努力逆転の法則が働いてしまいます。

 

どんなに頭で考えても

声が届かないんです。

 

相手に通じていかない。

 

だから、相手も変わらない

 

自分も変わらない。

思い出して下さい。

 

頭は肉体の中に入っているんです。

 

頭だけが自分だと思っているから

頭ではわかっているけれどできない」

ということが起こるのです。

 

思いっきり声を出し

その声が多くの人に通じていく快感を知って欲しいんです。

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声は意識の塊です。

 

ただの「音」ではありません。

声は意識という目に見えない糸の上に音が乗っただけのものです。

伝えたい想いは

必ず相手に伝わります。

 

伝わらないのは

思いが溢れていないから、です。

 

レッスンに来て下さった彼女は

最初講演の後わたしのところへきて

悩みを少し語り

「こんな相手にはどんな言葉をかけたらいいですか?」

「こんな相手にはどう対処したらいいですか?」

と聞いてきたんです。

 

こう言われたら、こう返す

というハウツーをお伝えしたいところですが

ハウツーはしょせんハウツーです。

 

使えないんです(--)

使えない技術は知るだけ、損です。

 

問題が起こっている時は

チャンスです。

 

自分を変えるチャンスです。

 

自分と向き合うチャンスなんです。

 

講演の後にわざわざ声をかけ

その後、自分で調べて個人レッスンに申し込んできた

このプロセスがもうすごいんです。

 

すごい第一歩であり

 

すごい行動力なんです。

 

弱いと思い込んでいる自分

行動できないと思い込んでいる自分

自信がないと思い込んでいる自分

これらすべて

思い込みです。

 

思い込みは

さっさと解き放ち

自分をどんどん表現していくことが当たり前の世界へ

はやく行きましょう。

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そのために

もうすでにそのプロセスを終了し

どんどん表現することが当たり前の人達と

たくさん交流することです。

これが、一番の近道です。

 

 

話し方は

その人の中身からあふれ出たものに、過ぎません。

 

 

どんなに原稿を作り込んでも

内面の自信のなさや

メンタルの弱さは

透けて見えてしまいます。

 

話の中身はたったの7%です。

93パーセントは

「話をしている姿」が見られているんです。

話は見られている

ということをいつも覚えていて欲しいのです。

メンタルを強くする寸劇上映会(夏のごった煮パーティ出演者)

ごった煮パーティで寸劇に出演して下さった方の

ビデオ映像を上映する会を行います。

演じている自分の表情、声、話し方、恥ずかしさがあるかないか等を

客観的に観察しフィードバックします。

やりっぱなしではなく

実践→検証→改善点の発見→実践

と繰り返すことが重要です。

日時:2017年9月16日(土)17時~20時

参加は無料です。

寸劇出演者の方、そのほかどなたでもご参加頂けます。

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あなたの強みを引き出す「母性型勉強会」(香川高松会場)

日時:2017年9月27日(水曜日)午後6時30分~20時30分

場所:高松国際ホテル

会費:3,000円(食事代込み)

博多での母性型勉強会は10月4日(水)です(ホテルニューオータニ博多にて)

日時:2017年10月4日(水)午前10時~午後1時

場所:ホテルニューオータニ博多

会費:3000円(食事代込み)

博多会場でのお申込みの方はこちらのページからお申込み下さいね↑高松会場とお間違ないようお願い致します!

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実は「強み」であることはとても多いのです。

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。

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