強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

子育て中のお母さんが

レッスンを受けに来て下さいました。

 

ご相談内容は

人前で話すことでもなく

魅力的な話し方でもなく

「私はどうしたらいいのかわからない」

という切実なものでした。

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今、子育て中のお母さん達は

非常事態なのかもしれない・・・・・。

 

お子さんを持ち

フルタイムでお仕事をされている女性からの

ご相談は大変多く

表面的なお悩みは

「コミュニケーション能力を身につけたい」

「上司や部下や同僚とうまく話せるようになりたい」

といったご相談なのですが

やりとりをしながらこんがらがった心の奥のもつれたひもを

ときほぐしていくうちに

やはり根の深い「親との関係」

浮き上がってくるのです。

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ある女性のお話です。

 

彼女には小学5年生になる娘さんと

小学2年生になる息子さんがいます。

 

彼女は自営業で、ご主人とご主人のご両親と一緒に働いています。

 

総務全般をこなし、家事や育児は同時並行です。

5年生になる娘さんは

塾に行かせても勉強をする気配もなく

学校の宿題もいつもがみがみ言わないと

しないんだ、と嘆きます。

 

4年生くらいから

だんだん母親である彼女に反抗的な言葉を使うようになり

何を言ってもいうことをきかないのです。

 

どんな風に娘さんに

言葉をかけているの?

 

そう、問いかけると彼女は

「それはやっぱり

親なので、今の競争社会は、いい大学に行ってないと

就職だってまともにできないじゃないですか?

この格差社会だし、いいところに行ってないといい人と結婚だってできないし

自分が後悔してるから、娘にはやっぱりちゃんと勉強して

せめて一生使える資格をとってもらって

もし、離婚したり一人になっても

食べていけるようになってもらいたいじゃないですか?」

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どうして、そう、思うのかしら?

 

彼女は

一瞬「え?」という表情をしました。

 

あなたは

そう、思ってるのね?

 

「世の中は競争社会だから

今のままではだめで

何かすごいものに自分がならないと

幸せに生きていけない・・・と」

彼女と会話をしていると

彼女の頭の中のほとんどを占めている思考が

見えてくるのです。

 

何かをしていないと

何かを身につけていないと

今の自分ではだめで

自分以外の何者かにならなければ認めてもらうことはできない

と。

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そういう彼女自身も

頑張らなきゃいけないんだ

もっと頑張らなきゃ認めてもらえないんだ

そう、思い込んで大きくなってきたことに

彼女はハッと気が付きました。

 

 

彼女のお母さんの口癖は

「これからは女も経済的に自立してなきゃいけない」

だったそうです。

 

そして

「世の中は誰も助けてくれないんだから、自分ひとりで生きていかなきゃいけない」

と言われて大きくなりました。

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成績が上がったら誉めてもらえる

優勝したら、誉めてもらえる

お友達よりよくできていたら認めてもらえる

そうやって

小さい頃から

大きくなってきたんだそうです。

 

 

私は子育ては

無条件であるべきと

考えています。

 

無条件です。

 

いるだけで、嬉しいんです。

 

そこにあなたと一緒にいるだけで、幸せなんです。

 

そんなまなざしを母親から受けて育った子は

大人になった時

「私は私でOK」

「失敗してもOK」

「あがって緊張してもok」

「ふられてもOK」

「否定されてもまあ、OK」

こんな風に自己肯定をすることが

できるんです。

 

 

日本人ほど、

自己重要感が低い国はないそうです。

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それは

無条件で愛される

という行為よりも

条件付きで愛される

ということを

母親がしてしまったから、です。

 

 

条件付きで愛する

という体験をして育った子供が娘になり

異性と恋愛をすると

自分もまた「条件」で相手を選ぶようになります。

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結婚して子供ができ母親になった時

自分がされたように

「◯◯ができたら愛する」という条件付きの愛情表現を

子供に与えてしまいます。

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頑張らないと認めてもらえない

◯◯しないと私はダメなんだ

社会に認めてもらえてない私

自分以外の何者かになるために

ガラスの天井に向かって努力し続ける

女性が増えているんです。

 

 

まるで

いつも何かに脅迫されているかのように。

 

 

母親が、わが子にイライラする時

その原因は

母親自身の中に、答えがあります。

 

 

イライラする部分は

自分そっくりだから、です。

 

 

彼女は母親から無意識のうちに

暗示を受けていました。

 

 

「何者かにならない愛されないよ」

「あなたは頑張って知識や資格を身につけないと

社会ではだれも認めてくれないよ」

「誰も助けてくれないんだから

たった一人で生きていかなきゃいけないんだから」

「女性でも自立しなさい」

「だって誰にも頼れないんだから」

「頼っちゃいけないんだから」

彼女が私に話した言葉は

彼女が母親がずっといい続けてきた言葉と

まったく同じだったそうです。

 

「わあ、私って、相当母親の影響受けてるんですね!

びっくりです。

 

私の考えだと思ってたけど

違ってました。

 

思いっきり影響受けてます。

 

いいや、影響なんてもんじゃない!」

彼女自身が驚いていました。

「だから、私、子供にイライラするんですね。

心の奥では、そうじゃない。

もっと大事なものがある。

人の心とちゃんと繋がっていけたり支え合って生きていけたら

それで十分しあわせじゃないか、と思ったりもするんです。

 

でも、毎日毎日仕事もきつくて

とにかく子供には勉強しかない!と思い込んでいました。

自分のイライラを娘にぶつけていたのかもしれません。

そりゃあ、嫌ですよね(笑)

私だって、嫌だったもの。。。。。」

 

 

何気ない日常の会話

繰り返される親子の会話

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その会話が今、無意識に子供たちに

「もっと競争しなさい」

「もっと頑張りなさい」

「あの子に負けてはダメ」

「勉強しないと将来大変だよ」

「いい会社に入れないと苦労するよ」

という暗示を刷り込んでいっています。

 

母親同士が何気なくかわしている会話の横で

きいている子供がいます。

 

子供という存在は

「さあ、話すぞ」と決めて話した内容は

ほとんど聞いていません。

 

母親が何気なく話した言葉や会話を

心の奥深くにインプットしていきます。

無意識に。

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彼女は娘さんに

「お母さんの顔、鬼みたい」

と泣きそうな顔で言われたそうです。

 

その瞬間にカーッと腹が立って

怒鳴ってしまったんだそうです。

(彼女自身もいっぱいいっぱいだったんです)

泣きそうな気持ちになり

洗面台に行って自分の顔を見た時

「・・・・鬼だわ私」と

本当に思ったそうです。

 

このままでは

いけない。

 

私、何かおかしい。

 

そう、思い、母性型勉強会を通じて私を知って下さった女性の

紹介で私のもとへ

お越し下さいました。

 

彼女には

新しい考え方を

彼女の中にインストールしてほしいと

私は伝えたんです。

 

それは

「私を支えてね」

「私を助けてね」

と言って生きていこうね、ということです。

 

彼女の口癖は

「大丈夫です」

その奥には

人に迷惑をかけちゃいけない

という思いです。

頼っちゃいけない。

 

自立しなきゃいけない。

誰も助けてくれないんだから。

 

という考えを

捨てましょう。

 

一人で生きていく

自立した女性

というのは

その裏には

誰にも頼っちゃいけない

という思いがあるのです。

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頼っちゃいけない

という女性は

強くなりたがります。

 

自分の外側に何かをつけたくてしょうがなくなってしまうんです。

 

頼ってこない女性は

パートナーは「頼りにされてない」と感じます。

 

甘えてこない女性は

パートナーは「かわいくない」と感じます。

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甘えることができない女性

頼ることができない女性

こんな女性のそばにいる男性はみな

「俺の存在意義は?」という状態になってしまうのです。

 

そして見事に

☑頼りない夫

☑稼ぎの少ない夫

☑私を守ってくれない夫

という夫ができあがります。

 

でも、そうしているのは

まずは女性の方なんです。

 

条件付きの愛情のもとで育った人は

大きくなった時

こんな思考をしてしまいます。

 

それは会話のはしばしに見事に現れます。

「◯◯な人と結婚できたら幸せなのに」

「海外旅行に行けたら幸せなのに」

「子供が◯◯大学に受かったら幸せなのに」

「もっとお金がもうかれば幸せなのに」

◯◯だったら、幸せになれるのに・・・・・

 

これって、重症ですよね。

幸せは先にあるものでは、ありません。

今、幸せを感じている人は、この先もずっと幸せです。

今、不幸ならこの先もずっと不幸です。

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外側の条件

お金

地位

結婚相手

仕事

これらの

自分の外側のもの、をすべて条件で満たそうとするのは

「虚しい」んです。

 

私たちは、今、直接しゃべるということが

なかなかできなくなっています。

 

メールやSNSでやりとりすることに慣れ

面と向かってしゃべる

という行為があまりにも少ないんです。

覚えていてください。

 

私たちは

しゃべることで人と関わっていけるんです。

 

しゃべって会話して

やりとりしていくうちに

どんどん相手と深くなっていくんです。

 

私はレッスンをするたびに

毎回、そう感じています。

もし、あなたがお子さんがいるなら

しゃべりましょう。

 

内容はどっちでもいいんです。

「へえ、そう。ふうん」

「まあ、それはよかったじゃない」

「あらあ、素敵ねえ」

「そうなので、それからどうなったの?」

子供の話をどんどん引き出す

あいづち上手になってほしいんです。

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たくさん聞いてもらった体験

否定されず十分に時間をかけて話をきいてもらった体験

「まあ、そうなの」「素敵ねえ」柔らかい母親言葉をたくさんもらった体験

これらの体験は

小さい頃しか

できません。

 

存分に受け止めてもらった子供は

大きくなった時

好きになった異性に同じことをしてあげることができるはずです。

 

十分に受け止めてもらった子供は

大人になった時、他人を十分に受け止めてあげることが

できるようになるんです。

 

十分に受け止めてもらった体験が

一生その子の人生を支えていくんです。

これは知識では

及ばないんです。

 

どんなに大人になって

知識や努力でどうにかしようとしても

及ばないんです。

 

 

私たちは

してもらったことしか

再現することができません。

 

もし

私はしてもらったことがない

と気が付いたなら

大人になってから

もう一度愛情のかけなおしが必要なんです。

 

それほど

私たち人間は

理屈ではなく本能で

「無条件に包み込んでもらえる体験」が必要な存在なんです。

 

安心感が必要な存在なんです。

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母性型の基本は

安心感です。

安心感がある時人ははじめて能力を発揮しはじめます。

子供はその最たる存在です。

 

不安な状態におとしいれ

「もっと頑張りなさい」

「頑張らないと将来苦労するよ」

と脅迫されて育つと

ある程度まではうまくいっても

成人して

会社に入ったり

結婚して夫婦になった時に

問題行動が起こり始めます。

原点に戻るんです。

 

あなたも抱きしめてもらったはずです。

子供も抱きしめられたいはずです。

 

私たちは、抱きしめあいたい存在なんです。

 

 

ケンカばっかりしてる夫婦がいました。

理屈ばっかりの応戦です。

 

2人をソファに並んで座らせ目を閉じ

深呼吸をさせました。

 

3、2、1で

私はゆっくり夫婦の両手をお互いに重ねました。

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目を開けた途端に

夫婦はくすっと笑いだしました。

 

「あれ?なんでこんなに腹たってたんだろう」

奥さんは言いました。

 

ご主人は、

「言い過ぎたかな」と照れ笑い。

 

手を握った瞬間に

さっきまで忙しく思考していた脳が止まるんです。

 

手のあたたかさに意識が集中するんです。

見つめる目に意識が集中するんです。

 

思い出しましょう。

 

そもそも

私たちは、理屈だけで生きている存在ではありません。

 

 

抱きしめあえる関係が

家の中にも外にも

できれば職場にも

仲間同士にもあれば

素敵です。

 

私は、本気でそう、思っています。

そんな場をここかしこに作りたいと本気で

思ってます。

 

 

先日の高松での母性型勉強会には

東京から素敵な方がいらしてくださいました。

婚活業界の今をリアルにお話して頂き

とても刺激を受けました。

またそのお話も書きますね。

 

 

そして博多でも母性型勉強会にも素敵なお客様が。

現役のパイロットの方やその奥様。

外科医の奥様やそのお友達。

私の知らない業界のリアルなお話をお聞かせいただきました。

一線で活躍されている方たちが抱えるお悩みも

貴重なお話です。また、ご報告しますね。

 

とにかく

目まぐるしい1週間でした(^^:)

 

 

追伸 母性型会話術3ケ月講座の第4回目の

動画がメンバーサイトにアップされています。

受講生の方はログインしてお入り下さいね。

 

 

母性型勉強会や

講座やセミナー、そしてレッスンに

参加してくださっている方々から

さまざまな質問や熱いメッセージを頂きます。

どうぞあなたもどんなことでもメッセージ下さいね!

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あなたの強みを引き出す「母性型勉強会」(香川高松会場)

日時:2017年7月19日(水曜日)午後6時30分~20時30分

場所:高松国際ホテル

会費:3,000円(食事代込み)

博多での母性型勉強会は7月27日(木)です(ホテルニューオータニ博多にて)

日時:2017年7月27日(木)午前10時~午後1時

場所:ホテルニューオータニ博多

会費:3000円(食事代込み)

博多会場でのお申込みの方はこちらのページからお申込み下さいね↑高松会場とお間違ないようお願い致します!

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第1の法則  セルフイメージ

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第3の法則 第一印象で好感をもたれる方法

第4の法則 人から好かれる声の作り方

第5の法則 伝わる話の組み立て方

第6の法則 あがり症の克服

第7の法則 魔法の言葉 ほめる口癖

あなたが、弱みだと思っていることは

実は「強み」であることはとても多いのです。

あなたの中に眠る強みを引き出し

どんどん世界を広げていって下さいね。

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話し方が変わるとあなたはこんな風に変わります。

1、説得力が増します。

2、人に好かれます。

3、笑顔が素敵ですねと言われます。

4、はっきりモノを言える人間になります。

5、断れる人間になります。

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。

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