母性型経営という考え方に出会い私は、本当にお腹の底から息を吸って吐くことが思い切りできるように

なりました。

ということは息もまともにできないほど

違和感の中で苦しかったのだと、今は思うのです。

母性型経営という考えを軸にご自身の会社を運営されていらっしゃる社長さんは

今、たくさんいらっしゃいます。

「これが、母性型経営だ!」という仕組み作りではなく、私は「母性型」というソフトをインストールしてもらったんだと

思っています。

なので、経営者の方によって出方や表現の仕方は違います。

私は、自分の職場が「母性型経営」に出会い

私自身が、幸せになりました。

人は、自分が毎日関わる人との関係が良好な時、「ああ、心地いいなあ」と感じます。

そして、安心します。

あの人が嫌い、許せない

と思っている時より

あの人のことを大好き、大事にしたい、いてくれてありがたい

と心から思えてしまう時

自分の心の中は安心しています。

 

人は安心感がある時、はじめてその能力を発揮します。

母性型の原点にあるものは

「安心感」

です。

 

不安な中から生み出すものは

疑う心、比較する心、あの人よりも自分が、という競争心しかありません。

 

社員の心を安心させるのです。

そしてそのためにはまず

経営者自身の心が安心していなくてはいけません。

順番があるのです。

 

母性型

その名のイメージとおり

お母さん」

です。

「母港」

です

心のよりどころ、です。

 

組織の中には厳しくリーダーシップをとり、勇敢に舵取りをしていくお父さんと

そして必ずそのそばにお母さんという存在が必要なのです。

 

お父さんがよしいけ!と邁進していく力なら

そのお父さんの行くさきざきをみとおし

「お父さん、行き過ぎてますよ」

「お父さん、あっちはあぶないから、こっちへ」

「お父さん、後ろにも気をつけて」

お父さんの右左前後にまわり神経を張り巡らし

家族が乗った船を沈没させないよう

気を配る役目が必要です。

 

お父さんだけだと、行き過ぎるのです。

お父さんは、男性型です。

男性型の特徴は

もっともっと上へ前へと際限なく上昇したいという欲望があります。

止まらないのです。

上ばかりを見てしまい

外ばかりを見てしまい

内へ内へと意識が向かうことができないのです。

男性型は外へ外へもっともっと打って出たい存在です。

女性型は内へ内へもっと内へと神経を遣います。

 

この絶妙なバランスがありはじめて

組織はうまくいきます。

だから、男と女の噛み合わせ

なのです。

男とだけの職場でも

女だけの職場でも

この母性型噛み合わせ学は役に立ちます。

なせなら、世の中が今「男性化」しているから、です。

女性であっても

女性経営者となると

完全に頭の中は「男子化」「父性型」が優位だからです。

女性リーダーほど、キツイかもしれません。

男性化した思考をもった女性が増えてきているのです。

これでは、ますます

男と女は噛み合わなくなっていくのです。

 

ドーンと上がった、ドーンと急成長したけど

一気に落ちたという事例はここあそこにあります。

ドーンと上げること

男性型思考です。

一気に成功したい

一気に上がりたい

 

しかし、続かせることはその100倍大変です。

持続する

継続することの方が大変なのです。

 

従来型の組織は、

ほぼ父性性優位でした。

そして今現在も9割方は父性型組織です。

 

父性性優位な人の特徴です。

■約束重視

■責任感が強い

■「◯◯すべきだ」という言葉が口癖

■人の間違いを強くとがめる

■規則や倫理道徳に厳しい

■人を批判する

■白黒はっきりしたい

■不正や間違いを見逃さない

■指示命令が得意

■成果を求め、順位をつける

父性型の特徴は

「よい子だけがわが子」

 

これに対し

母性性思考の特徴です

■人の世話をするのが好き

■人の失敗に寛容

■人を喜ばせるのがすき

■思いやりがある

■人の長所を探すのが得意

■ボランティア好き

■共感能力が強い

■人から相談を受けやすい

■困っている人がいたら率先して助ける

■長い時間をかけて育てる

■包み込む

■一生を面倒みる

 

母性型の特徴は

わが子はすべてよい子

 

私は、この「よい子だけがわが子」と「わが子はすべてよい子」という違いを見た時

はっと我に返りました。

 

自分の息子、娘は何をしようと、勉強せずとも、悪さしようとも、成長が人と比べて遅くても

隣の子よりも成果が現れていなくても、愛おしくてしょうがない存在。

元気でいてくれるだけで、笑顔でいてくれてるだけでありがたい存在です。

 

これがいきなり

経営者という立場に立つと

会社にとって有益な人材だけが、「いい人」となるわけです。

すぐに成果がでない人

問題を起こす人は

「わが子ではない」

つまり、

いらない

切り捨て

これが当たりまえの世界です。

 

優秀な人にはご飯をあげるけど

優秀じゃない人にはご飯はあげないよ

という世界の中で

頑張れる人は頑張るでしょう。

しかし、そんな雰囲気の中で人は安心することが

できるでしょうか?

 

 

経営者が親であれば社員は子供です。

親が自分を愛してるかどうかは、子供は敏感に感じ取ります。

 

私はせっかく出会った短い人生の中である時間をともにする人同士であれば

愛情を注ぎたいと思います。

そのほうがよほど、楽しいから、です。

よほど、幸せだから、です。

経営者は孤独だ

というのは経営者の集まりにいくと皆一様に口を揃えて共感することです。

しかし、人は皆孤独です。

孤独だからこそ、人と繋がって生きたいのです。

本当は隣の人をもっと信じたくてしょうがない

愛したくてしょうがない

でも、心許すといけない、と思い込んでるだけ、かもしれません。

 

手を伸ばせば

つかめる手はあるんです。

「ありがとう」

「おかげさまでね」

「助かるよ」

こんな言葉があたりまえのように飛び交う場もあるんです。

 

人は嫌いな人と一緒にいるより

大好きな人と一緒にいたいわけです。

 

仕事が苦痛だということは

自分の人生の半分は苦痛ということになります。

家庭も職場も

母性型でいきませんか?

 

父性型思考で行き詰まったなら

もうその考えを手離してみてもいいのです。

 

疲れた傷を癒す場が必要です。

充電する場所が必要です。

女性は、自家発電できる生き物です。

男性は充電してもらわないと元気がでない存在です。

 

男と女はお互いに電気を充電させ、循環させながら

この世界で生きてます。

そんな中で仕事も回っているのです。

 

女性を活用なんて

言葉はおかしいんです。

 

今、日本の男性に元気がでなくなったのは

女性からの溢れるほどの賞賛が消えたから、です。

「あなたのお陰です」

「あなたって素晴らしいわね」

「あなは、この国の宝です」

言われると男性は奮い立ちます。

 

女性は男性になる必要はありません。

女性は本来自家発電装置。

男性は充電式。

 

それを知って下さい。

 

そんなエネルギーも気力もわいてこないわ

と今、女性自身が疲れているのなら

それはあなたもたっぷり「男性型父性思考」の歯車に入り込んでいるのです。

 

そこは居場所では、ありません。

自分の居場所は自分で作るんです。

 

 

母性型経営、どうぞ実践なさって下さい。

一円もかかりません。

仕組みを知るのに費用はかかりません。

設備を整える必要もないのです。

 

思考をインストールして欲しいのです。

上書き保存すれば

一瞬です。

 

どうぞ、一社でも多く母性型経営を。

10人以内の小さな組織には最高です。

火はいつだって、小さなところから、大きなところへ広がっていくのです。

 

知った人から、やってます。