強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

あたたかくなってきましたね。

私はよく早朝に散歩にでかけます。

 

という話をしていると

 

ご一緒してもいいですか?

 

ということになり

毎回どなたかとご一緒に散歩して

美味しいコーヒーを頂いてから

帰るという楽しい習慣ができています。

 

 

朝、起きてすぐにカーテンをあけ

冷たい空気を吸い込むことで

ああ、今日もいい1日になるなと

感じます。

 

とにかく朝目が覚めたら

朝の光を浴び

新しい空気を吸い込むこと。

 

心が病んでいたり

不安や心配事がある時の人間というのは

この「朝日を体に浴びる」ということが

できなくなっていきます。

 

お子さんの問題で

ご相談に来られるお母様と

お話していると

必ず共通することが

あるんです。

 

それは

朝、カーテンをあけて

朝日を浴びる習慣がない。

そして部屋が汚く

カーテンはしめたまま。

 

こんな部屋の中に子供を置いておいて

まともな精神状態になるはずはないのですが

そんなことさえわからなくなるほど

心が病んでしまっている

家もあります。

 

精神は精神論で治りません。

 

精神は体で治すんです。

 

まずは朝日を浴びる。

部屋をキレイに掃除する。

これだけで

嘘のように家庭環境は変わります。

 

ぜひ、朝日とともに目覚め

外に出て太陽を浴びる

やってみてください。

 

 

今日は素晴らしいお話をお聴きしたので

ご紹介したいと思います。

 

私は2年ほど前から

海運業の方々と

親しくさせて頂いているんですね。

講座や個人レッスンにも

何度もお越し下さっています。

 

 

私の講座やレッスンにも

次々と「海の方」をご紹介頂き

お越し下さっているんです。

 

海の世界の方々のお話は

私にとって興味深く

レッスンを忘れてついついお話に

聴き入ってしまうほど。

 

昨日は

海運の方が場をセッティングして下さり

造船業の方と

お会いしました。

 

2代目を引き継がれ

今はお父様が会長に息子さんである彼が

社長業を務めておられます。

 

 

以前から私のメルマガを読んで下さっており

「ああ、本当にその通りだ」

うなずくこどばかりですよ

とおっしゃって頂きました。

 

 

彼はまだ50代の若い社長ですが

人間というものを、よくわかっている

私がそう感じたお話をします。

お話して下さったエピソードです。

僕は30代のはじめにとてつもない失敗をしたんです。

 

親の会社を継ぐ前に社会勉強ということで

大学を出てすぐ大手の会社に就職しました。

 

正直僕は

優秀なほうだと自分で自分のことを思っていました。

 

ある日業界の人が集まる大きなパーティーで

私の先輩にあたる人がちょっとした

スピーチをしたんです。

 

そのスピーチは

偉人の言葉から引用したものだったで

先輩はスピーチの最後に

「この言葉は◯◯の偉人の名言集の中からの引用です」と

言ったんです。

 

しかし、先輩が引用したその偉人の言葉は

私が知っている限り

別の偉人の言葉でした。

 

僕はとっさに先輩が間違っていると思い

「◯◯さん、それは◯◯ではなく

◯◯の偉人の言葉の間違いです」

みんなの前で言いました。

 

するとマイクを持ったまま先輩は

少しカッとなった表情で

「いや、絶対に◯◯の言葉だ」

言い張るのです。

 

それを受けて

僕は隣にいた僕の上司に

「違いますよね?あの言葉は

◯◯の言葉ではなく◯◯ですよ?」

同意を求めました。

 

すると

僕の上司は私の方をすっと見て

「いや、彼(先輩)が言ってることが合ってる」

と言ったんです。

 

僕はそこですっかり顔を潰された気になりました。

 

そしてスピーチが終わって会食になった時

上司に言ったんです。

 

「あれはたしかに◯◯の名言じゃないって

わかるじゃないですか?

どうして、知っててそんなウソいうんですか??」と

上司に食ってかかったんです。

 

 

そうすると上司は言いました。

「もちろん君が正しいのはわかってる。

会場のみんなもわかってる。

でも、もしあの場で真実を言えば

スピーチをしている彼が公衆の前で

恥をかかされたことになる。

 

人前で恥をかかされた相手は

自分に恥をかかせた相手を一生恨み続ける

そして場がしらける。」

というようなことを

教えてくれたそうです。

 

こういうことは実はよく

あります。

 

数人が集まる場から大勢が集まる場で

正しいことを正しいという事は正義である

と思っている人がいます。

 

 

しかし、そこが大学の授業で

正しい事を学ぶ場ならOKでしょう。

 

でも、社会に出て世の中という場は

自分の正しさを追求する場所ではなく

交流するための場なのです。

 

すべては

TPOによって

変化しているんです。

 

T(タイム)

P(プレイズ」

O(オケイジョン)

 

時間と場所と状況によって

すべてのことは変化します。

 

ところが

私たちは

自分の価値感や常識、固定概念で

正しいことを正しく言うことが

いいことなんだと思ってしまいがちです。

 

 

仏教の八正道の中には

「正語」を語れというものが

あります。

 

正しいことを正しく言って

何が悪い?という人もいるでしょう。

 

しかし

それを信じてやっていると

人前で相手に恥をかかせ

相手の立場を踏みつぶし

その結果

自分の運が悪くなる

ということがあるんです。

 

 

自分の我を通して

正しさを主張することが

相手に恥をかかせていないか?

 

 

こんな話は

世間の価値感からは

ずれているかもしれません。

 

 

間違ったことを

指摘するのが何が悪い?

と思うかもしれません。

 

 

しかし

覚えていて下さい。

 

 

人に恥をかかせてしまったら

特に多くの人の前で

恥をかかせてしまったら

その相手は一生あなたを恨む

ということです。

 

それは表面では

平気な顔をして付き合っているかもしれません。

しかし水面下では

ずっと恨んでいるんです。

 

 

そして

当然ですが

自分に恥をかかせた相手を

応援しようとは思いません。

仲良くしようとは思いません。

利益を与えようとは思いません。

逆に

悪い評判をたてたり

排除したり

されてしまうかもしれません。

 

 

私たちがいきるこの社会は

よのなか学校という

明文化されていない

ルールが現前として

存在します。

 

そのルールを知っているか

知らないかが

運を開く黄金の鍵とも言えます。

 

 

知らない人は

自我を通し

相手の機嫌を阻害し

その結果

運が悪くなります。

 

知っている人は

言葉を自在に操ります。

 

 

造船会社の

2代目社長は

このような人間学を

最も重要視して

学び続けているそうです。

 

知らず知らずのうちに

人に恥をかかせていないか

知らず知らずのうちに

人の気分を害していないか

 

 

人は自分の自己重要感をあげてくれる人のことを

好きになります。

 

応援しようと思います。

この人から買おうと思います。

 

逆に、自分に恥をかかせた人のことは

一生恨み続けます。

引き下げようとします。

 

それは

自己重要感という生存本能に

直結するから、です。

 

1対1の関係から

ビジネスの関係に至るまで

同じです。

 

言葉に注意しましょう。

 

今、私のもとに寄せられるご相談の

99%は

知らなかったがゆえに

相手の自己重要感を損ねてしまった

その結果

自分が大損をすることになってしまった

運が下がっていってしまった

ということです。

 

そもそも

相手のこのルールが分かっている人は

自分で使う自分の言葉を

支配することができています。

だから、失言は起こりません。

 

この人なら

失言はないだろうな

と相手に安心させられた人だけ

いろいろな場に呼ばれ

紹介されていくようになります。

 

 

紹介した相手が

失言しそうな人であれば

紹介してしまった人も恥をかきます。

 

 

何気なくしゃべっている

その言葉に

意識をむけましょう。

 

 

次回もこの社長さんの学ばれていた

人間学についてお話します。

 

心の奥にある潜在意識の力を

使いこなしてここまできた

というのですから!!

 

アラヤ識の仕組みはは当然のことのように

ご存じでした。

実践されてこられた彼のエピソードを聞き

私は驚きのあまり

「アッ」と声をあげてしまいました。

 

面白いですよね。

こうやって

人のご縁はどんどん繋がっていきます。

 

それはきっと

私がずっと

「欲しがっているから」

なんです。

 

待っているのではなく

ずっとずっと

欲しがっているから。

 

強く強く

欲しいと願っているから。

 

どうして

私には何も起こらないのでしょうか?

と思う時には

「欲しがっていますか?」

私はおたずねします。

 

欲しがっているから

やってきます。

 

ただ待っているだけなら

ずっと「待っている」状態が

永遠に続くだけ、です。

 

次回もお楽しみに。

 

追伸

だんだんと理解が深まってきて

仮説➜実践➜仮説➜実践を

繰り返し行動されている生徒さんから

いろんなご報告を日々頂きます。

 

動いていると

心が動きます。

感情が動きます。

いろんな感情を味わっていると

深みがでてきます。

 

今日どれだけ

心が動きましたか?

心も筋肉と同じです。

使わないものは

衰えます。

 

次回の知ったかぶり講座は

「金子みすず」です。

私が大好きな「寄りかからず」という詩をご紹介しておきますね。

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるを
暮らしのせいにはするな
そもそもが、ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

 

前で話せるようになる方法|あがり症克服プログラムなら池田弘子

 

 

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。

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