母性型会話術の

池田弘子です。

 

素晴らしい体験をしている女性から

連絡がありました。

 

彼女は私が長年社員研修をしている会社の

5年目の女性社員です。

 

「さっちゃん」と呼ばれています。

 

私が最初に彼女に会った時の印象は

「不機嫌そうな子」でした(笑)

 

いまとなっては笑い話ですが。

 

顔立ちが良いのに

不機嫌で無表情だと

よけいに「冷たい」印象を持たれてしまうんです。

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上司が連れてきた講師

いきなり会社にやってきた

意味不明の講師・・・

コミュニケーションを教える?

ミーティング?

そんなの私に必要ないっ

という明らかに反抗的な態度でした。

 

アウエイ感いっぱいでしたよ(^^:)

 

上司は彼女に

困っていました。

 

新しく入ってくる若い社員につらく当たったり

仕事をわざと教えなかったり

せっかく採用した若手社員がどんどん辞めていってしまいました。

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今、多くの男性若手経営者は

女性社員の対応に

もうお手上げです。

 

さっちゃんは

彼女より年上のベテラン社員にも

反抗的な態度で

挨拶もなく

誰とも目を合わせず

「仕事してるからいいでしょ?」という

態度だったんです。

 

 

そんな彼女がある日

大きなミスをしてしまいました。

 

そのミスは上司や仲間にちゃんと報告連絡をしておかなかったことから

派生したものでした。

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会社では

緊急ミーティングです。

 

いざ蓋を開けてみると

「いつミスやトラブルが起こってもおかしくない状態」の

案件がどんどん出てきました。

 

全員が

「聞いてません」

「報告受けてません」

「伝えました」

「メールしたはずです」

 

誰もが、自分は伝えたつもり(メモやメールで)

伝えたつもりで

きちんと伝わっているかどうか

確認もできていませんでした。

「あ、ちょっといい?これどうなってる?」

「お願いできるかな?」

と一言面と向かって話ができれば

なんてことなかったことが

お互いが

話したくない

目をあわせたくない

できるなら話したくない

という状態のまま仕事をし続けてきたことによって

報告連絡相談は

一切実現していなかったんです。

 

 

今回のトラブルの当事者である彼女は

今まで見たこともないほどの

落ち込みようでした。

 

「もう会社を辞めます」というところまで

きていました。

 

上司に頼まれ

私は彼女と一対一で話をすることにしました。

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2時間以上彼女と

じっくり話をしました。

 

彼女はだんだん心を開きはじめ

私にいろんなことを

話しはじめてくれました。

 

家を出て一人暮らしが長くて不安だったこと

周囲には心許せる友だちがいなくて誰にも心打ち明けられなかったこと

資格やキャリアや学歴がないので

今の仕事を失ったどうしようと思いながらも、職場で居場所がないことがつらいこと

年配のベテラン社員の女性達には話しかけにくいと感じていること

若い社員が入ってくると自分の仕事をとられるようで恐怖を感じてしまうこと

たまに実家に帰ると父親が介護状態で母親が疲れきっていていつも彼女にイライラ当たられること

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実は、

不安で不安で押しつぶされそうになっていたこと。

 

 

そして

本当は

自分も自信をもってやりがいをもって

仕事ができる女性になりたいと思っていることを。

 

2時間話した後

彼女はきっとすっきりしたんだと思うんです。

 

私に対して反発的な目はどこかに

飛んでいってしまいました。

目の前に座って私を見つめている「さっちゃん」は

かわいらしい素直な女性でした。

私は「さっちゃん」に言いました。

 

さっちゃん、私の言う通りにしてみない?

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私は、彼女を取り巻く職場のすべての人たちとの

会話、態度、話しかける言葉

笑顔、目線、声

心構え

すべてを細かく細かく

指示しました。

特に挨拶です。

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絶対に「さっちゃん」の方から先に

相手の前に走っていって

ちゃんと目を合わせて

 

「おはようございます。

今日もよろしくお願いします」

と言うこと。

 

お客様だけでなく

社内の人が外から帰ってきたら

さっと椅子から立ち上がり

お客様なら「いらっしゃいませ!」

社内の人なら「あ、おつかれさまでした!」と

目を向け

(これくらいの声の大きさで)声を出す。

 

声の大きさまで指示しましたよ。

 

わからないこと

自分が知らないことは

たとえ自分より年下であっても

「教えてください」

教えてくれたら

「ありがとうございました!」

次に私に会うまで

職場の誰に対しても

徹底的に挨拶をし

徹底的に「はい、わかりました!」という言葉を行動を

貫いてください、と。

心がけることはひとつ

「素直に、やる」

です。

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2週間たった時

私が訪問する日の前日の夜に

私に電話がかかってきました。

 

さっちゃんから、です。

 

「先生!!すごいんです!

私、すごいんです!

今まで職場の人はみんな意地悪だと思ってたけど

逆だったんです!

みんなが私に優しいんです。

みんなが私に優しい言葉をくれるんです。

嬉しくなって私どんどん仕事したくなって

上司にそう言うと上司びっくりしちゃって。」

興奮気味の「さっちゃん」です。

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人としての

力というのは

こういう瞬間に出てくるものです。

 

あの時、大きなミスをして

会社人生の中で一番というほど

落ち込んだ瞬間だったから

私のアドバイスがすっと彼女の中に入ったのかもしれません。

 

人は弱った時に

誰かの言葉がすっと入るんです。

 

さっちゃんのすごさは

自分の意地や

見栄や感情やプライドや

40年近く生きてきたら自分の中にたくさん

積み重なってきているものを全部潰し

「新しい考えを自分の中にのみこむ」

ということができた

ということなんです。

 

素直

ということは

人の言うことを聞ける

ということです、

「はい、わかりました」

「はい、頑張ります」

と言葉ではどうとでも言えます。

 

しかし

私たちは行動に起こすことは

できません。

 

素直さよりも

自分の我を通すほうを

優占してしまうから、です。

 

私が、今私よりうんと若い人たちに

いろんなことを

教えていますが

もっとも伝えていきたいことは

「どう考えても素直が得」

ということです。

 

私もそうやって生きてきました。

 

1から100までまるごと全部のみこんできました。

 

「おかしいなあ」

「私の好みじゃないけどなあ」

「私とは違う考えだなあ」

「めんどうくさいなあ」

そう、思っても

まずは全部まるごと1000%自分の中に

のみこんできました。

 

もし、これが

いいところだけをもらおう

あの部分だけを知識としてもらおう

という考えだったなら

今、私はこうして

仕事をしていることは

できないはずです。

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今、日本人の多くは

「対人恐怖症」です。

 

面と向かうこと

生身の人間と向き合うことが

極端に怖いんです。

 

SNSや

メールでのやりとりでは

いくらでもコミュニケーションがとれるけど

面と向かって言葉をかける

相手に触れる

想いを伝える

意見を言う

それがまったく

できなくなっているんです。

 

自分だけの頭の中で作った世界の中から

モノを見て

人を見ています。

 

繋がりあえるはずもなく

不信や

恐怖ばかりが

募ってもしょうがないんです。

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私たちが生きるこの社会は

どんどん人が弱くなっていきます。

 

弱くなると人は攻撃性を増すのです。

弱くなると人は人を疑いはじめるのです。

弱くなると誰も信じられなくなるのです。

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強くなりましょう。

 

先に、強くなるんです。

 

面と向かった人との関係に

徹底的に強くなった人だけが

この先、ずっと何をやっても

うまくやっていくことができます。

 

素直になれない理由は

意地やプライドです。

 

自分より年下だから

自分ととしがちかいのに

自分より学歴がないのに

自分のが経験があるのに

その程度です。

 

もったいないんです。

 

すぐに傷つく

すぐに落ち込む

人の目が気になって身動き取れない

これらすべて

自分側の受け入れる器の小ささ、です。

 

 

受け入れる器が小さいから

対応できないんです。

 

誰かにとってはなんてことないことを

誰かにとっては「死ぬほど苦しい」痛みとなって

感じられるんです。

 

自分側の器を大きくするんです。

 

そのためには

「素直にきく」ことしか、ありません。

 

自分で作った自分の小さな枠をぶち壊すには

もっと大きな考え方を

自分の中にまるのみしてみることしか

ないんです。

 

「とにかく素直に」を実行してみてください。

 

確実に自分を取り巻く周囲の人間関係が

変化します。

 

私が保証します。

 

かならず、です。

 

自分を取り巻く状況は

確実によくなっていきます。

 

年齢は関係ありません。

 

面と向かって

目をみてきちんと挨拶ができる

 

そして

素直である

 

それだけで

あなたの人生は

あなたが思うように

作っていくことができるんです。

 

あなたの自己主張が通っていくんです。

 

あなたの言うことなら

聴いてあげたいな

と思う人があなたの周りに

どんどん増えてくるんです。

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素直である

ということは

「どんな場でもどんな人にでも

受け入れてもらえる自分」を作る

基盤なんです。

 

「さっちゃん」は現在

話し方レッスンで特訓中です。

 

また、ご報告しますね。

 

母性型会話術3ケ月講座の受講生のみなさんから

次々と嬉しい報告を頂いてます。

 

「こんなことがありました!」

「こんなことが起きたんです!」

どんな些細なことで結構です。

 

私にアウトプットしてください。それも訓練のひとつです。

母性型会話術3ケ月講座メンバーサイト

第3回の撮影ビデオ動画は公開しています。

受講生はログインしてお入り下さい。

 

 

母性型勉強会や

講座やセミナー、そしてレッスンに

参加してくださっている方々から

さまざまな質問や熱いメッセージを頂きます。

どうぞあなたもどんなことでもメッセージ下さいね!

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あなたの強みを引き出す「母性型勉強会」(香川高松会場)

日時:2017年6月21日(水曜日)午後6時30分~20時30分

場所:高松国際ホテル

会費:3,000円(食事代込み)

博多での母性型勉強会は6月20日(火)です(ホテルニューオータニ博多にて)

日時:2017年6月20日(火)午前10時~午後1時

場所:ホテルニューオータニ博多

会費:3000円(食事代込み)

博多会場でのお申込みの方はこちらのページからお申込み下さいね↑高松会場とお間違ないようお願い致します!

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。