強みを引き出す

話し方コンサルタント池田弘子です。

 

数人が集まると

「自分の方が上なのよ」

さりげなくアピールして

自分の方が優位なんだということを

示す「マウンティング」という言葉は

もう一般的になりましたね。

 

私のところにも

女性経営者同士

ママ友同士

女友達同士、趣味の会で集まりなど

「なんだか嫌な気分でした」

「これって私が変なのでしょうか?」

ということを

言って来られる方、多いです。

 

会話の中にさりげなく差し込んでくる

「私はあなたより上」アピール。

 

言ってる本人は

そのことによって

自分が優位に立ったようで

優越感を感じるかもしれません。

 

数人の中での何気ない会話を

観察していると

良く見えてきます。

 

子供の学校

主人の仕事

収入

結婚しているしていない

子供がいるいない

学歴

体型

やたらと

自分自身のことよりも

自分の周辺ばかりが

会話に出てくる人。

 

格上や成功者

という言葉が頻繁に出てくる人。

 

いかに

自分がモテているか

をアピールする人。

 

自分の幸せぶりを

アピールする人。

 

すごい人に

選ばれている自分を

アピールする人。

 

その場では

「うわあ、いいなあ」

「うらやましい」

と言われるかもしれません。

 

そして実際に

羨ましいなあと思われるかもしれません。

 

しかし、

気をつけましょう。

 

自分をよく見せるために

話す言葉は

自己主張です。

 

自己主張は

攻撃です。

 

攻撃ですので

相手は攻撃を受けて

ダメージを受けるんです。

 

羨む(うらやむ)は、恨み(うらみ)

に転じることを

知って下さい。

 

キラキラとしたものを

見せられ

「うらやましいなあ」と感じた後

それは

「恨み」に変わるのです。

 

 

今、多くの人は

自分の自己主張ばかりを

言っています。

自分がいいたいことだけ

話しているんです。

 

当然、お互いストレスのかけあい、です。

 

数人で話す会をイメージして下さい。

 

相手は自分をよく観察している

という大前提を持ってみましょう。

 

話しは

聞かれているのではなく

見られているんです。

 

人間関係は「対立」したら

おしまい、です。

 

自分の我を通して

相手にダメージを与えたら

もうその関係はダメ、ということです。

 

 

相手に嫌われようと思えば

簡単です。

徹底的に自己主張すればいいんです。

自慢話をすればいいんです。

相手より自分を優位に立たせようと会話すればいいんです。

それを繰り返していると

100%相手は自分から離れてくれます。

100%嫌ってくれます。

 

 

とはいえ

私たち人間は

相手より優位に立ちたい

という存在です。

負けたくないという欲があります。

 

優位に立ちたい

でも、

優位に立ってはいけない

のせめぎ合いです。

 

 

私のレッスンに長年お越し下さっている

女性でこのあたりの

さじ加減が絶妙な女性がいます。

 

彼女は

誰もがうらやむような状況を

次々と手に入れています。

しかし、彼女は絶対に

それを秘密にします。

 

ひた隠し、です。

どうやって隠すのか?

自分がしゃべる量より

相手にしゃべらせるのです。

 

相手が彼女の状況に話を振ってきても

すぐに質問仕返し

相手の「話したそうな話題」に

変えていきます。

 

相手に

自慢させるように

気持ちよく話させる。

 

この会話術

見事です。

 

こうやって

彼女は自分を守っているわけです。

 

羨望はいずれ嫉妬や恨みに変わることを

知っているから、です。

 

水面下で

足を引っ張られることを

知っているから、です。

 

 

歴史を見て下さい。

嫉妬と恨み、引きずりおろしの

繰り返しです。

人間はどんなに時代が変わっても

根源となる感情は

進化していません。

 

 

また会いたいと思ってもらえる

距離が近い

と思ってもらえる人は

自分が話したいことを

存分にしゃべらせてくれる存在です。

決して、すごい話や

立派な話を聞かされる相手ではないんです。

 

 

あなたの話は

いつも見られているんです。

 

 

自分が気持ちよくなって

自分の話しばかりをしていると

周囲の人は

だんだん足が遠のきます。

 

自分が気持ち良くなるのではなく

相手を気持ち良くさせるんです。

 

徹底的に相手が

気分が良くなれば

あなたの自己主張は

勝手に通って行きます。

 

 

相手を気分良くさせていないのに

自己主張ばかりをしていては

嫌われてあたりまえ。

そして要求が通らなくて

当たり前。

 

 

日本人は

対立しないための技術として

武道があります。

 

戦うためではなく

戦わずにすむための技術です。

 

 

相手と対立してしまったら

それはもう人間関係では

失敗です。

 

 

身近な人と

対立ばかりして離れてしまう人は

このことがわかっていません。

 

自分の我を通すことは

攻撃です。

攻撃されたら

相手はこちらを攻撃してきます。

 

対立には対立です。

 

最終的に

自分の「我」を通すために

99%は

相手のいうことを徹底的にきく

これが日本人がやってきた

最も高度なコミュニケーションの技術です。

 

 

私は我慢が嫌だから

好きなことを言って

好きなようにやるわ

とやっていると

女性はそのうち孤独になります。

 

 

母性型コミュニケーションは

女性がカギを握ります。

 

 

母性型を実践する女性たちは

決して対立しません。

対立させないために

言葉を駆使します。

柔らかい言葉をふんだんに使います。

 

覚えて下さい。

相手に敵意を抱かせたら

それは失敗です。

 

次回の知ったかぶり講座

今回登場するのは、天才詩人、北原白秋です。

日本人であれば誰しも口ずさんだことがある「待ちぼうけ」など童謡の詩人ですね、

童謡という穏やかなイメージとは程遠く離婚再婚スキャンダルを繰り返しました。

登場するのは北原白秋を支えた女たち。

こんな女性がいたんだ!!!

現代は自由な時代と言われても実は結婚制度にガチガチにしばられ

女性たちは解放どころか罪悪感や自責の念でいっぱいになりながら

生きている人がどこか多いように感じます。

3人の妻たちから見えてくる北原白秋の人生にせまります。

そして最初のスピーチは吉本さん。

テーマは「私の母は池田弘子」(^^:)。お楽しみに。

人間関係の悩みなら強みを引き出す話し方コンサルタント池田弘子

 

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愛媛県今治市生まれ。共立女子大学劇芸術学科卒。母性型経営@提唱。母性のものさしを学ぶ母性型勉強会を主宰。あなたから買いたい、あなたにまた会いたいと思ってもらえる話す力を個人指導。話し方を指導して40年。研修、講演回数は1500回を超える。

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